2006年04月27日
この病気にこの名医Part2
【第106回】右上腹部痛は検査重要/湘南厚木病院篠崎伸明院長
胆石症の治療(上)
胆のうなどに石ができる胆石症は、無症状のサイレントストーンであれば問題はないが、中には激痛を起こしたり、さらには合併症を引き起こし、生命にかかわることもある。
また、サイレントストーンでも、いつ症状が現れるかは分からないし、胆石とばかり思っていたら、胆のうがんもあったということもある。だからこそ、定期的な検査は必要。また、初めて右上腹部痛の発作に襲われたときには、症状が消えても、しっかりと検査を受けることが重要である。
「胆石の検査で、まず必ず行われるのが『腹部超音波検査』です。痛みなど全く無縁で、外来ですぐにできるとあって、患者さんの体への負担がありません。だから人気です。それに『血液検査』も欠かせません」と、湘南厚木病院(神奈川県厚木市)の篠崎伸明院長は言う。
●腹部超音波検査(腹部エコー) 腹部に超音波が通りやすいようにゼリーを塗って超音波発信器のプローベを滑らせていく。そして、超音波の反射波(エコー)を受け、その画像化したものをモニターで見て行う検査。胆石の有無、大きさ、さらに胆石の成分も推測できる。胆のうの中にある石であれば、まず100%発見できる。
●血液検査 「胆石による合併症や肝機能の状態を知るのに欠かせません。肝機能を示すGOT、GPT、ALP(アルカリフォスファターゼ)、γ(ガンマ)-GTPをチェックします。胆石で膵(すい)炎を起こすこともありますので、血清アミラーゼなどのチェックもしっかり行う必要があります」。
●腹部CT(コンピューター断層撮影)検査 腹部を輪切り状に調べることで、胆石の有無、大きさ、場所、石の数などのほか、胆石の成分も分かる。「胆のうがんとの鑑別も、この検査ではできます。そして、何より石灰化を見るのです。それによって治療方法も変わるからです」。腹腔(ふくくう)鏡での手術ではなく、薬で溶かす方法も考えられるからである。
このほか、状況に合わせて「超音波内視鏡検査」「MRCP(磁気共鳴胆管膵管撮影法)」「ERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影法)」なども選択される。
【医学ジャーナリスト松井宏夫】
◆胆石の腹腔鏡手術の名医
▽湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)外科・渡部和巨部長
▽佐久総合病院(長野県佐久市)日帰り手術センター・大井悦弥センター長
▽名古屋大学医学部付属病院(名古屋市昭和区)消化器外科・二村雄次教授
▽泉大津市立病院(大阪府泉大津市)内視鏡外科・永井祐吾副院長
April 27, 2006 11:07 AM
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