2006年04月25日
この病気にこの名医Part2
【第104回】患者の特徴は「4つのF」/聖路加国際病院衛藤光部長
胆石症(上)
「意志をしっかり持っている人」は立派だが、体の中の石は、基本的にできないに越したことはない。しかし、実際には石のできる人が増えている。胆石の場合、成人1000万人が持っているといわれているので10人に1人という多さ。
胆石とは胆のうや胆管にできる結石で、大きく3種類に分けられる。
<1>コレステロール結石 胆のうは肝臓で作られた消化液である胆汁をためておくところで、食事をすると胆のうが収縮して胆汁が絞り出される。その胆汁の主成分がコレステロールで、これが結晶化して石になった。白、あるいはクリーム色。
<2>ビリルビン結石 胆汁の色素成分がビリルビンで、便の黄色はこのビリルビンの色。そのビリルビンが固まったもので、色は褐色。
<3>混合結石 コレステロールとビリルビンが混じった石。
「昭和40年代くらいまではビリルビン結石が多かったのですが、今はコレステロール結石が多くなっています」と言うのは、胆石症の日帰り手術を多く手掛ける湘南厚木病院(神奈川県厚木市)の篠崎伸明院長。そして、その理由を2つ付け加えた。
「第1は、食事の欧米化です。つまり、脂肪分の多い食事となると、基本的にコレステロールが増えてしまい、石ができやすいのです。第2は、朝食を抜いてしまう不規則な食生活です。胆のうに胆汁をためておき、食事を取ると絞り出されます。朝食を抜くと15時間程度、胆汁が絞り出されない状態になりますので、胆のうの胆汁が濃縮してしまい、石ができやすくなるのです」。
コレステロール結石のみならず、石のできやすい患者の特徴もあるといわれている。それは、すでにかなり知られるところとなった「4つのF」。Fから始まる4つとは-。<1>Fine(元気)<2>Fatty(体格がよい)<3>Forty(40歳以上)<4>Female(女性)である。つまり「元気で体格がよい40歳以上の女性」ということ。食欲旺盛で何でもモリモリ食べると肥満気味になる。女性とされるのは男女比が1対2で女性に多いから。ただし「女性ホルモンが関係しているとはいわれますが、まだ理由はよく分かっていません」ということである。
【医学ジャーナリスト松井宏夫】
◆胆石の腹腔鏡手術の名医
▽手稲渓仁会病院(札幌市手稲区)消化器病センター・真口宏介センター長
▽自治医科大学付属病院(栃木県南河内町)消化器外科・永井秀雄教授
▽埼玉医科大学総合医療センター(埼玉県川越市)外科・橋本大定教授
▽杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)消化器・一般外科・跡見裕教授
April 25, 2006 08:53 AM
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