健康連載ブログ

2006年04月10日

この病気にこの名医Part2

【第89回】MRI検査で最終確認/東京医科大学病院井坂恵一教授

子宮筋腫(下)

 月経過多による「貧血」と「月経痛」、膀胱(ぼうこう)・直腸の圧迫による「頻尿・便秘」などの症状を起こす女性の病気「子宮筋腫(しゅ)」。婦人科を受診するときも、この3つの症状が気になって、という人が多い。

 診察は、受診のきっかけなどを聞く「問診」に始まって、子宮を直接触診する「内診」に進む。これに「超音波検査」が加えられる。超音波検査は超音波の送受診を行うプローブを腹部にあて、子宮の様子を画像に映して状態を診る。筋腫の有無や大きさが分かる。さらに、超音波は超音波でも「経膣(けいちつ)超音波」は膣内にプローブを挿入して、より近くから子宮の様子を診ることができる。

 「経膣超音波は異常があるのが子宮か卵巣かについて分かり、子宮筋腫であればよりはっきりと子宮筋腫の状態が分かります。ここまでの問診、内診、超音波検査でほぼ診断がつきます」という東京医科大学病院(東京・新宿区)産婦人科の井坂恵一教授だが、必ず確認のために「MRI(磁気共鳴断層撮影)検査」を付け加える。「確認とともに、より正確に筋腫の大きさと場所が分かります。これによって、最終的に治療を必要とするのかしないのか、さらには治療するとしたらどのような方法が最善か、そこまで分かります」。

 子宮筋腫のできている場所、大きさ、筋腫の数、患者の年齢、不妊問題など、さまざまな問題を考え合わされて治療などが決定する。「閉経が近い人であれば、子宮筋腫は女性ホルモンに大きく依存していますので、女性ホルモンの減少。そして、閉経するので手術をするというのは良い方法ではありません。そこのところを判断するために『血液検査』を付け加えます」。閉経までの期間を知るための血液検査は、血液中の「性腺刺激ホルモン(FSH)」を調べるのである。刺激ホルモン量は20代、30代といった若い人ではその量が少なく、閉経が近いと刺激を強く行ってもなかなか女性ホルモンが十分には出てこないこともあって、性腺刺激ホルモン量は2倍を超える。

 閉経が近いと手術ではなく、薬物療法の選択となることが多い。

 【医学ジャーナリスト松井宏夫】

 ◆子宮筋腫の腹腔鏡下手術の名医
 ▽東京大学医学部付属病院(東京都文京区)女性外科・堤治教授
 ▽日本医科大学付属病院(東京都文京区)産婦人科・明樂重夫助教授
 ▽東邦大学医療センター大森病院(東京都大田区)産婦人科・森田峰人助教授
 ▽駿河台日本大学病院(東京都千代田区)産婦人科・長田尚夫助教授

April 10, 2006 08:59 AM

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