2006年02月26日
この病気にこの名医Part2
【第46回】軽く考えず皮膚科受診を/済生会川口総合病院加藤卓朗部長
水虫(下)
日本人の5人に1人が「足がかゆい、ジクジクする、痛い、皮がむける」などの症状を出す慢性の感染症の水虫に悩まされている。真菌(しんきん=カビ)の一種の白癬(はくせん)菌が感染して起きる水虫には、起きる場所や症状によって以下の4つのタイプに分類できる。<1>小水疱(しょうすいほう)型 足の土踏まずを中心に足の縁、足の指の腹や側面などに粟(あわ)粒大の水疱が数多くでき、これが破れて輪のように丸く白く皮がむける。周辺は多少の赤みを帯び、強いかゆみがある。
<2>趾間(しかん)型 指の間が白くふやけたようになり、赤いびらん面が現れる。ジクジクしたり、皮がむけたりし、ジクジク時には痛みやかゆみがある。
<3>角質増殖型 水虫の慢性化タイプで広く足の裏全体に広がり、角質が乾燥して白く厚くなる。粉をふいたようにもみえる。
<4>爪(つめ)白癬 つめに白癬菌が入ったつめの水虫。つめが白く厚くなり、ボロボロしてくる。色が黄色がかる人もいる。
どのタイプかというよりも、実は埼玉県済生会川口総合病院(埼玉県川口市)皮膚科の加藤卓朗部長によると「1人が2つのタイプ、3つのタイプを合併しているケースが多い」という。それを裏付けるように、日本の約2500万人の水虫患者中、約半数が爪白癬にかかっているという調査結果が出ている。
このような水虫事情を知らずに、患者が自己判断で市販薬を購入して治療を始めても、なかなか治らない。患者自身が水虫と思ったところに水虫の外用薬を塗り続けて、症状が消えると治療を終える。きちっと水虫が治っていたとしても、気付かないところにも水虫が出ていてそれでまた感染してしまう。
また、“再燃”ということもある。「表面的には水虫が治ったようでも、治り切っていないケースが多いのです。完治していないのです。完治の早い小水疱型や趾間型でも3カ月くらいはかかります。症状は2~3週間で消えてしまうので、その時点で治ったと思って薬を塗らなくなってしまうのです。すると、治りきらなかった水虫が再登場、つまり、再燃してくるのです」。
さらに、水虫と思って治療していて他の病気のケースがある、その場合は症状を悪化させてしまうことも多いので、水虫だからと軽く考えず、皮膚科を受診すべきである。
【医学ジャーナリスト松井宏夫】
◆皮膚科の名医
▽済生会川口総合病院(埼玉県川口市)皮膚科・加藤卓朗部長
▽東京女子医科大学東医療センター(東京都荒川区)皮膚科・原田敬之教授
▽哲学堂くすのき皮膚科(東京都中野区)楠俊雄院長
▽順天堂大学医学部付属練馬病院(東京都練馬区)皮膚科・アレルギー科・比留間政太郎助教授
February 26, 2006 10:40 AM
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