2006年02月10日
この病気にこの名医Part2
【第31回】中心は女性ホルモン補充/西川婦人内科クリニック西川潔名誉院長
更年期障害の治療(上)
更年期外来を打ち出している医療機関で更年期障害の診察を受け、他の疾患の症状ではなく、出ている症状が更年期障害と診断されると、その治療に入る。
今、中心的に行われているのは「女性ホルモン補充療法(HRT)」である。女性ホルモン補充療法は卵巣の機能低下で減少した女性ホルモンを、薬を使って補う治療法です」。更年期障害、不妊症の治療で知られている西川婦人科内科クリニック(大阪市中央区)西川潔名誉院長は言う。
薬でホルモン量を十分に満たすので、イライラ、のぼせ、疲労、憂うつなど、さまざまな更年期障害が改善する。その薬は女性ホルモンの「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の使用である。
「かつては注射による投与法もありました。しかし、注射で一度に大量投与すると、注射をした直後は症状が軽くなったりしますが、1週間もすると元のもくあみになってしまいます。つまり、効果の出方に波ができてしまうのです」。そこで、主流はのみ薬。肝機能が低下している人に対しては皮膚から直接血液中に成分が吸収される張り薬が用いられる。
また、治療を受ける患者の状況によって薬の服用方法が違ってくる。
<1>閉経前の女性 エストロゲンを月経5日から21日間服用し、7日間服用を中止する。エストロゲン服用の後半12~14日間にプロゲステロンを併用する。これを周期的に繰り返していく方法である。
<2>閉経から55歳くらいの女性 エストロゲンを休薬なく服用し続け、プロゲステロンは月のうち前半か後半に12~14日間併用する。
<3>閉経後で55歳以上の女性 エストロゲンとプロゲステロンを、一緒に連続して服用する。
「女性ホルモン補充療法は更年期症状を改善するだけではなく、子宮体がんの発症率の低下、老化の予防、脂質代謝の改善や骨粗鬆(そしょう)症を予防することが分かっています。その一方で、副作用もあるので、十分に専門医と相談すべきです」。専門医に、リスクとメリットを科学的根拠を示した説明を受け、よりよい選択をする必要がある。
【医学ジャーナリスト松井宏夫】
◆更年期障害の名医
▽かなくらレディスクリニック(名古屋市中村区)金倉洋一院長
▽大阪医科大学付属病院(大阪府高槻市)産科・内分泌科・後山尚久助教授
▽西川婦人科内科クリニック(大阪市中央区)西川吉伸院長、池上博雅副院長
▽真田病院(広島県南区)真田光博副院長
February 10, 2006 10:17 AM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/3320
このリストは、次のエントリーを参照しています: 【第31回】中心は女性ホルモン補充/西川婦人内科クリニック西川潔名誉院長:
» エストロゲン from 健康雑学辞典
http://エストロゲンとは「卵胞ホルモン」とも呼ばれる女性ホルモンの一種で、... [続きを読む]
トラックバック時刻: 2006年03月06日 12:02
» 女性ホルモン from 健康でんがな栄養まんがな
きょうびなんや、体の調子があんまりようないん。ちう女性!女性ホルモン足りてへんんとちゃいまっか?一緒にチェックしてみまひょ! [続きを読む]
トラックバック時刻: 2007年05月24日 13:03
