2006年02月08日
この病気にこの名医Part2
【第29回】女性の70%に何らかの症状/西川婦人科内科クリニック西川潔名誉院長
更年期障害(上)
40代半ばを越えた女性が何人か集まると、話題の1つに挙がってくるのが、体の不調。「暑くもないのに汗が滴り落ちてくる」「のぼせる」「眠りが浅くて眠った気がしない」といった声が行き交う。「その不定愁訴こそ、更年期障害と呼ばれている更年期特有の不快な症状なのです」というのは、更年期障害、不妊症の治療で有名な西川婦人科内科クリニック(大阪市中央区)西川潔名誉院長。
実際、どのような不快な症状が多いのか、同クリニックでの患者の訴えを多い順に取り上げよう。神経過敏症、のぼせ、疲労・衰弱、興奮性、便秘、目まい、不眠、憂うつ、動悸(どうき)、記憶力減退、頭痛、冷え、しびれなど。
この症状が出る更年期とは-。今日では女性の閉経は50歳くらいとなっており、その前後5年、トータル10年を更年期と呼んでおり、その時期特有の症状なので更年期障害という。
つらい更年期障害は女性ホルモンの分泌の急激な減少が大きく関係している。「生まれたときから女性ホルモン(卵胞ホルモン)が分泌され、11歳ごろに女性ホルモン量が50ピコグラム/ミリリットルを超えると月経が始まります。22歳から24歳で女性ホルモン量がピークに達し、それから緩やかに低下し、45歳くらいからより低下するようになり、50歳くらいで再び女性ホルモン量が50ピコグラム/ミリリットルを割るようになります。ここが閉経です」。45歳くらいからそれまで順調だった月経の周期も乱れ始めるのは、卵巣からの女性ホルモンの分泌が急激に減少するからである。
女性ホルモンが急激に減少する45歳くらいから、副腎皮質からの代償ホルモンにうまく移行でき、女性ホルモン量が緩やかな減少をみせる人は、スムーズに更年期を乗り越えてしまう。「女性の70%の人に何らかの症状が出ていますので、スムーズに移行できる人はわずか30%にすぎないのです」。
このように、女性の一生は、まさに女性ホルモンに支配されての一生なのである。
【医学ジャーナリスト松井宏夫】
◆更年期障害の発症原因 更年期障害の原因の多くは、女性ホルモンの分泌の減少である。ただし、それ以外にもストレス過多の環境要因、また、そのストレスをどのように受け止めるかといった性格もサブ要因として関係している。
◆更年期障害の名医
▽札幌マタニティ・ウィメンズ南1条クリニック(札幌市中央区)八重樫稔院長
▽朋佑会札幌産科婦人科(札幌市北区)郷久鉞二理事長
▽弘前大学医学部付属病院(青森県弘前市)産科婦人科・水沼英樹教授
▽東京医科歯科大学付属病院(東京都文京区)産科婦人科・麻生武志教授
February 8, 2006 10:47 AM
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