2006年01月27日
この病気にこの名医Part2
【第17回】軟骨すり減りが始まり/吉田整形外科吉田雅之院長
変形性股関節症(上)
人間の体の中で最も大きな関節は、またの付け根の関節である股(こ)関節。その疾患として「変形性股関節症」がある。
股関節が痛い、というよりも腰からお尻、ひざにかけてのジワッとした痛み、と感じている人が多い。事実、「座骨神経痛と思って整形外科を受診する人が多く、そこで変形性股関節症が発見されています」と、吉田整形外科(東京・港区)の吉田雅之院長(元東京女子医大助教授)は言う。
そして吉田院長は特徴的な症状を挙げる。「座っていて立ち上がるときに痛い、あぐらをかきにくくなる、足が開かなくなる、歩き始めに痛いといった症状です。関節の動きに制限が出てくるのです」。
この症状は状態の進行と一致し、悪化すると「足のつめが切れない」「靴下が履けない」といった状態になってくる。ただし、痛みは進行度合いとは関係ないことが多く。進行していても痛みがないケースもある。
原因となるのは股関節部分の軟骨がすり減ってくるからである。
股関節は骨盤と足をつないでいる関節。太い足の付け根が大腿(だいたい)骨で、その最先端部分は骨頭(こっとう)といって球形をしている。この骨頭部分が骨盤のくぼみに入り込み、そのくぼみの上部に臼蓋(きゅうがい)という屋根があって外れないようになっている。
そして、関節と関節は表面にある軟骨でスムーズな動きが行われている。ところが、軟骨がすり減ることから変形性股関節症が始まる。「骨の変形が始まるのです。まずは骨が出っ張った『骨棘(こっきょく)』ができ、次第に骨が硬くなります。骨に弾力がないとゆがみができ、骨の中に孔(あな)があいたりします。一般的には軟骨がなくなって硬い骨がこすれるようになります。こうなると激痛で、歩けないほどの痛さです。その先は、骨が固まって動かなくなります」。
当然、歩きにくくなるのでQOL(生活の質)が悪い。そこまで進む前に手術となるのが一般的である。
【医学ジャーナリスト松井宏夫】
◆両足の長さが違う これも変形性股関節症の症状の1つ。股関節の変形が両足の長さに違いを生む。さらに「左右の足の太さが違う」「お尻の形が左右対称ではない」といった症状も出てくる。
◆変形性股関節症の名医
▽旭川医科大学病院(北海道旭川市)整形外科・松野丈夫教授
▽弘前記念病院(青森県弘前市)整形外科・片野博院長
▽新潟県立新発田病院(新潟県新発田市)整形外科・堂前洋一郎部長
▽埼玉医科大学病院(埼玉県入間市)整形外科・二ノ宮節夫教授
▽千葉大学医学部付属病院(千葉市中央区)整形外科・原田義忠講師
▽松戸市立病院(千葉県松戸市)整形外科・飯田哲部長
January 27, 2006 10:23 AM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/3240
