2006年01月10日
中年男の養生学
【最終回】3カ月後イメージし目標立てる
「楽しくなければ意味はない」
日ごろからかかりつけ医に「食生活改善を!」と言われ続けている人はいるだろう。ストレス発散の飲食を制限されてはたまらない。なんとかならないものか。
現在、米国では最先端のアンチエイジングのプログラムで、キレーション療法が盛んに行われている。血管を修復する点滴であり、生活習慣病改善や予防などにも役立つという。しかし、これも自分自身で行う食生活の改善が大前提。
昨年、キレーション療法のプログラムをスピックサロン・メディカルクリニック(神奈川県鎌倉市)に導入した杏林大学保健学部臨床内科学教室(杏林大学保健センター所長)柳沢厚生教授は「食生活改善が楽しくなければ続かないのは当然でしょう」と苦笑する。「もともと生活習慣病は、早期の段階では無症状のことが多い。ご自身では健康だと思っているからこそ、食生活改善の目標が立てにくいのです。だからこそ、ゴールを明確にすることから始めるとよいでしょう」(柳沢教授)。
まずは、3カ月後の自分がどういう身体状態になりたいかを考える。目覚めをスッキリしたいのか、頭のさえをさらにアップしたいのか、軽快に運動ができるようになりたいのか。「それを実現するために、ご自身でできると思うことを10個書いてみてください」(柳沢教授)。内容は「毎朝、ジョギングする」「同僚との飲み会を減らす」「毎朝、ヨーグルトを食べる」など具体的に。そのうち、最も大切なものにマルをつけ、優先順位を5位まで挙げる。そして、いつから始めるかをしっかり明記しておく。
「3カ月後のご自身の理想の姿をイメージし、それを目標にした上で、ワクワクしながら取り組んでみてください。楽しく生活改善をするように工夫しましょう。考えて、それを書いて、実行に移す。日々実行した結果も、書きとめて励みにしましょう」(柳沢教授)。
元日に誓いを立てる意味で取り組んではいかが。自分で続けられる目標であることも重要だ。3カ月後を目指してみよう。「キレーション療法などのプログラムは、理想をかなえるためのお手伝いにすぎません。個人に合わせた改善方法を見いだし、サポートするために最善を尽くしています」(柳沢教授)。
中高年になると、心身ともに悩みは生じる。だが、希望を忘れず、理想をはぐくみながら健康維持に努めよう。(おわり)
【医療ジャーナリスト安達純子】
January 10, 2006 12:48 PM
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