健康連載ブログ

2005年12月24日

中年男の養生学

【第16回】服用の仕方を守る

「バイアグラが効かないのはこんなケース」

 「バイアグラ」をのんでも効果がなかった-。ED(勃起=ぼっき=障害)治療の専門医を受診する人からは、こんな声が聞こえる。効果が高いと評判を呼び、98年に日本国内で発売された「バイアグラ」だが、効かなかったというのだ。

 「『バイアグラ』は性交の1時間前の空腹時にのむ必要があります。その説明を受けておらず、のみ方の説明をして再服用してもらったところ、効果があったという患者さんはいます」と、やじま泌尿器科クリニック(神奈川県相模原市)の矢島通孝院長は言う。

 「バイアグラ」は、ED治療の専門ではない内科などでも処方されているため、薬に関する説明が不十分な場合があるのだ。また、昨年6月に発売された経口ED治療薬「レビトラ」を扱っていない医療機関もあり、EDが改善されないままというケースが…。「服用の仕方を守り、効果がない場合には、全身状態を診ながら薬の量を増やすことで、多くの患者さんがEDを改善しています。ただ、初回限りで再受診されない人もいて、その方々が本当に改善したのかどうかは分かりません」(矢島院長)。

 経口ED治療薬を1回のみ、その後は薬に頼らなくても勃起するようになる人もいる。だが、処方された薬をのんでもダメ。4、5回試したが、全く効果がなかったという場合、病院へ行く気にならないということもある。「経口ED治療薬を1回試して効果が得られなくても、あきらめずに相談していただきたい。私たちED治療の専門医は、そういう方々のためにも治療を行っているのですから」(矢島院長)。

 経口ED治療薬は、狭心症の薬など併用禁忌の薬がある。また、全身疾患のチェックも必要。そのため、医療機関を受診するときには、現在のんでいる薬が分かるもの(調剤薬局等で出される薬の説明書)や、定期健康診断を受けているときにはその結果表を持参すると、診療がよりスムーズになる。

 「今後は、現在の経口治療薬とは別のメカニズムの薬も開発されるでしょう。EDは“QOL(生活の質)疾患”ともいわれ、命にかかわる病気ではありませんが、人生を楽しむ上では改善すべきものです。年齢に関係なく、悩むときには、専門の医療機関に受診をすることをお勧めします」(矢島院長)。

 【医療ジャーナリスト安達純子】

December 24, 2005 10:26 AM

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