2005年12月20日
中年男の養生学
【第13回】シミ取りが注目の的
「男性のシミ取りが注目の的」
男性向けのエステサロンの登場や高齢化社会におけるアンチエイジングとして、昨今、イボやシミを取りたいという男性が増えている。「以前から皮膚がんではないかと心配されて診療を受けられる方はいました。しかし、最近はイボやシミを取り除きたいといわれる方が増えています」と、東京女子医科大学皮膚科学教室の川島眞教授は説明する。
「男性は、普段は化粧をしないため、皮膚が紫外線によるダメージを直接受けやすい。長年の紫外線の影響により、皮膚の細胞内にメラニン色素が沈着する老人性色素斑(シミ)が、加齢とともに増えるのです」。
目尻から額にかけて無数に生じたシミは、加齢とともに増え続け、色濃くなっていく。シワも加わり、老け顔を増長するのだ。「シミを除去する場合は、まず、皮膚科でがんの可能性がないかを調べてもらうことが重要です。皮膚がんと知らずにシミの除去を受け、悪化させてしまったケースもあるので注意してください。診断で単なるシミやイボと判明した後に、それを取り除かれるかどうかを判断されるべきでしょう」(川島教授)。
基本的にシミの除去は、保険適用外によるレーザー治療が主流。医療機関にもよるが、親指程度の大きさで2万~3万円。通院で行えるが、治療後の傷が癒えるのに10日間ほどかかる。そのため「盆暮れの比較的長期間に取れる休暇の間に、治療を受けたいと希望する人が少なくありません」(川島教授)。
つまり、年末を控えた今の時期に、シミ除去の治療を受ける人は、増加する傾向にあるのだ。「年齢を問わず、容姿を気にされる方はいます。特に対外的に人に会う職種の方々は、手の甲やすね毛の脱毛も希望されるほどなのです」(川島教授)。
シミを取り除きたいと願う理由は人それぞれだ。ある80代の男性は、孫に顔のイボを「汚い」といわれ、大きなショックを受けた。それまでイボを気にすることはなかったが、意を決し皮膚科を受診することに。皮膚がんの検査も受け、単なるイボと判明し、液体窒素凍結療法を受けることにした。治療開始から2週間程度でイボはポロリと取れ、孫にも喜ばれたそうだ。「イボの場合は、液体窒素による凍結療法であれば、保険適用になります」(川島教授)。
シミやイボを取り除き若さを保つことが、高齢化社会の中では、より注目を集めそうだ。
【医療ジャーナリスト安達純子】
December 20, 2005 08:42 AM
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