健康連載ブログ

2005年12月15日

中年男の養生学

【第8回】無意識のストレスで進行も

「ストレスを感じない円形脱毛症」

 円形脱毛症といえば、イコール・ストレスという人は少なくない。ストレスが軽減されれば、自然に毛が生えてくることを経験的に知っている人もいるだろう。だが、無数の円形脱毛症ができる“多発型・融合型”、さらに症状が全身に及ぶ“進行型”では、あまりストレスを感じていないケースがある。

 これまで数多くの重症度の高い円形脱毛症の治療を行っている脇坂ナカツクリニック(大阪市)の脇坂長興院長は、次のようにいう。「重症度の高い患者さんは、概して明るくサバサバし、ご本人はストレスを感じていないと言います。ところが、ストレスを評価するテストを行うと、いわば毎日飛び込み営業で過重なストレスを感じている会社員と、同じ程度のストレス度になっているのです。無意識のうちにストレスがたまっているといえます」。

 円形脱毛症は、ストレスを誘因とした自己免疫疾患の一種である。本来は、ストレスが軽減されれば治るはずなのだが、アトピー性皮膚炎のように、無意識のうちに過重なストレスにさらされ、“多発型・融合型”から“進行型”と、症状が悪化していく。

 「重症度が高くても、全身状態をチェックした上で、生活習慣の改善やビタミン・ミネラルの大量投与、セファランチン(免疫賦活=ふかつ=剤)、ミノキシジル(育毛薬)、グリチロン内服(肝臓機能の庇護=ひご=剤)、ステロイド内服といった治療により改善します」(脇坂院長)。

 脇坂ナカツクリニックでも行っている低出力レーザーで2~3日に1回、血流を良くすることも効果的だという。「円形脱毛症は、治って生えてきた毛が白髪で、徐々に黒くなることもあります。メラニン細胞に対するアレルギー反応によるもので、血流が改善することによって黒くよみがえるのです。これも1つの特徴といえます」(脇坂院長)。

 無意識のうちにたまっているストレスが、円形脱毛症を進行させてしまう。予防策としては、当然のことながらストレス解消。だが、無意識にたまるものを解消するのは、はなはだ困難といえる。「頭部全体から間引きするように抜ける円形脱毛症もあります。症状が出た場合には、医療機関で適切な治療を受けるように心掛けましょう」(脇坂院長)。

 【医療ジャーナリスト安達純子】

December 15, 2005 08:25 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/2973

このリストは、次のエントリーを参照しています: 【第8回】無意識のストレスで進行も:

» 円形脱毛症で悩んでいる方の記事 from 円形脱毛症でお悩みの方へ
ネットで見かけた、円形脱毛症関係の記事を集めました。どうぞ参考にしてください。 [続きを読む]

トラックバック時刻: 2006年09月16日 17:53