健康連載ブログ

2005年10月15日

がんと向き合う

【第4回】診断、方針の確認と是正

「セカンドオピニオン」

 セカンドオピニオンの普及に取り組むナグモクリニックの南雲吉則院長によると、「セカンドオピニオンは、21世紀の医療の切り札と呼ばれている」そうだ。

 情報の収集だけではなく、他科の治療法を知る、複数の医師の意見を聞くことができる、主治医の診断や治療方針に誤りがないか確認できるなど多くの利点がある。それによって「生存率と生活の質(QOL)を向上させ、がんの再発率や後遺症の発生を低下させることができる」と考えられているからだ。

 そのために大切なのがタイミング。最初の治療を受ける前にセカンドオピニオンを受けるのがベストだ。それも、空手で行っても本来の目的は果たせない。いつどこで、どういう検査を受け、その結果どこのどういうがんと診断されたのか。がんの広がりや深さはどうか。それをもとに、主治医からどんな治療法を勧められているのか。その中で、自分は何に疑問を感じ、主治医はどう答えたのか。これをまとめておく必要がある。

 「診断が確定すると、主治医からインフォームド・コンセント(説明と同意)を受けるはずです。そこでこうした質問をし、疑問があればまた尋ねる。その結果を持って、セカンドオピニオンを受けてほしいのです」。主治医の意見がなければ、それに対する回答も評価もできない。つまり、セカンドオピニオンにならないのである。こういう人が意外に多いという。

 そして、忘れてはならないのが、セカンドオピニオンの結果を主治医に伝えることだ。意見が違った場合「そういう考え方もあるけど、私はこういうデータからこの治療法を勧めています」と主治医が説明してくれれば、さらに治療法に対する理解が深まる。「不機嫌になるようなら、よほど都合が悪いんだなと思った方がいいですよ」と南雲院長。セカンドオピニオンは、医師の見落としや誤りを是正するという意味でも、21世紀の医療の切り札なのである。

 ◆セカンドオピニオンの費用 セカンドオピニオンという名目での保険適応はないため、自費扱いで数万円のところから、初診料に診断料を加えているところなど、施設によってさまざま。

October 15, 2005 09:56 AM

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