2005年10月14日
がんと向き合う
【第3回】最初の治療の前に受けるべき
「セカンドオピニオン」
患者が自分で治療法を選ぶ時代とは言っても、素人の患者が治療法を判断するのは、至難の業。そこで、情報の収集や別の医師の意見を聞くという意味で、一番早道で間違いがないのがセカンドオピニオンを受けることだ。
といっても、もともと患者の権利や意思が尊重される米国で生まれたシステム。日本でもきちんと理解され、普及しているかというと、そうでもないようだ。例えば、日本ではまだセカンドオピニオンというと、担当医が気に食わないから、別の医師を求めて走るというイメージがある。しかし、これはドクターショッピング。ただ医師を転々とするだけで全く意味がない。
もっと深刻なのは、主治医にセカンドオピニオンを受けたいと言ったら、機嫌を悪くするのではないかという心配だ。がん情報をボランティアで提供しているキャンサーネット・ジャパンにはメールで年間2000件の相談が寄せられる。
代表であるナグモクリニックの南雲吉則院長によると「本当は、最初の治療を受ける前にセカンドオピニオンを受けるべきなのですが、最初は主治医に切り出せなくて、再発したり、後遺症が出てから初めて意見を求めてくる人が多いのです。しかし、こうなってからセカンドオピニオンを求められても、解決は難しいのです」と、嘆く。
主治医が何を聞いても答えてくれない、セカンドオピニオンを受けずに言われるままに治療を受け、再発したら主治医にさじを投げられた。ギリギリまで追い詰められてから、やっとセカンドオピニオンを求めて来る人が一番多いという。
南雲院長は、これではセカンドオピニオンの本来の目的は達成できないという。「がんは、経過の長い病気です。セカンドオピニオンを希望した時の医師の反応で、生涯信頼できるパートナーとなれるかどうか。その踏み絵にもなるのです」。
◆キャンサーネット・ジャパン 1995年に設立されたがんの情報提供ボランティア。メールでセカンドオピニオンに回答するほか、セカンドオピニオン外来も開設。セカンドオピニオンの協力医を集めてセカンドオピニオンネットワークも結成している。ホームページのアドレスはwww.cancernet.jp
October 14, 2005 10:44 AM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/2249
