健康連載ブログ

2005年10月16日

がんと向き合う

【第5回】大手術の際は受けるべき

「セカンドオピニオン」

 がんと言われてボーッと過ごしていると、あっという間に病院のレールに乗せられて、気がついたら治療が終わっていたということになりかねない。

 その流れの中で、あえてセカンドオピニオンを求めるのは、今の日本ではまだ勇気のいることかもしれない。セカンドオピニオンを求めている間に、手遅れにならないかと心配する人も多い。しかし、ナグモクリニックの南雲吉則院長によると「セカンドオピニオンを受けるための数週間の遅れは、治療結果に悪影響を与えないというのが、アメリカ国立衛生研究所の公式見解」だそうだ。

 むしろ、適切な治療法の選択は治療成績や生活の質を向上させる。乳房温存療法で乳房を失わずにすんだり、手術で失われるはずだった食道が放射線と抗がん剤のおかげで残せるといった具合だ。誤診が見つかることもある。

 しかし、セカンドオピニオンは相反する意見を求めるものでもない。セカンドオピニオンで主治医と同じ治療方針を告げられ、安心して治療を受けられたという人もいる。かくいう筆者も家人が末期の肺がんと分かったとき、セカンドオピニオンを受けることでがんを治す治療はないことを確認。納得して自分たちなりの過ごし方を考えることができた。納得のしかたもいろいろなのである。

 実際に、セカンドオピニオンを受けるには「医師の意見を添えた紹介状と確定診断である病理検査のコピー。可能ならレントゲンなど画像診断やその他の検査結果を持参するといい」そうだ。万が一、主治医が検査データの貸し出しを拒絶したら「手ぶらでセカンドオピニオンを受け、その医師から主治医に検査データの貸し出しを求める依頼状を書いてもらうといい」そうだ。

 「がん治療は、仕事や将来の進路も考え、パートナーとも相談して複数の選択肢から選ぶことが必要。特に全摘手術など大掛かりな手術を勧められたら、セカンドオピニオンを受けるべきです」と南雲院長は語る。

 ◆医師の話を聞くとき いきなり医師の話を聞いても分からないこともある。説明を聞くときには、テープを持参して録音しておくと、後で分からない言葉や聞き逃したことを確認できる。

October 16, 2005 11:12 AM

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