2005年10月13日
がんと向き合う
【第2回】主治医以外から専門家に聞く
セカンドオピニオン
がんと診断されてから治療を始めるまでの間に、まず受けておきたいのがセカンドオピニオンだ。セカンドオピニオンとは、簡単にいえば、主治医以外の専門家に意見を聞くことだ。
キャンサーネット・ジャパンの代表としてセカンドオピニオンの普及に努めてきたナグモクリニックの南雲吉則院長は、その背景をこう語っている。
「昔と違って、今は放射線治療でもがんによっては手術と同じ効果があります。抗がん剤やホルモン療法を利用することで治療効果が高まるがんも多くなってきた。そうなると、外科の主治医1人の意見で決めていいのかということになってきたのです」。
主治医以外の外科医や放射線の専門家、抗がん剤が効くがんならば、化学療法の専門家にも意見を聞く。それによって、治療の選択肢や理解が広がり、自分にとって最適の治療法を選べると考えられるようになったのだ。
もちろん、主治医を信用しないからセカンドオピニオンを受けるのではない。けれども「外科医はメス、放射線科医は放射線、化学療法の専門家は抗がん剤でがんと戦います。そのため、つい自分の得意な治療法を熱心に説明してしまう傾向もあるのです」と南雲院長は語っている。
これだけ、がん治療の進歩が早くなってくると、1人の医師がすべての治療法を熟知することも難しくなっている。また、同じ部位の同じ程度のがんでも、必ずしも同じ治療が行われているわけではないのだ。99年に日本胃癌学会総会でアンケート調査を行ったところ、同じ早期の胃がんでも内視鏡治療から、胃を3分の2摘出する、全摘するなど想像以上にいろいろな治療法が行われていたという。それが、「胃癌治療ガイドライン」、つまり日本での治療指針が作られるきっかけにもなったのである。
大切なのは、セカンドオピニオンを受けるタイミングを外さないことだ。
◆セカンドオピニオン 米国で1970年代の終わりごろに生まれたシステム。日本では1991年、南雲院長らが乳房温存療法の普及のために翻訳したパンフレットに、セカンドオピニオンシリーズと名付けたのが最初とされている。
October 13, 2005 10:03 AM
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