2005年10月11日
アンチエイジング医学最前線
【最終回】体の“ゆとり”を保つ
「今、できること」
最大寿命まで健康で自立した生活を楽しむ。そのための方策を模索しているのがアンチエイジング医学である。今のところの結論はバランス良く老いることである。適正体重を保ち、食事や運動に気を配り、ストレスに対抗できる生活を送ることが王道である。そのための健康レシピを考えてみた。
健康の曲がり角である40歳、会社員、身長170センチ、男性が対象。適正体重を計算するため身長を条件に入れている。
<1>適正体重(BMI指数22)=約63・5キロ。
<2>A適正な総エネルギー摂取(適正体重×25~30キロカロリー)=約1600キロカロリー~1900キロカロリー。B栄養素の適正配分=糖質60%、たんぱく質15~20%、脂肪=20~25%、食物繊維(1000キロカロリーあたり10グラム)、塩分10グラム以下、アルコール20グラム(日本酒1合、ウイスキー・ダブル1杯、ワイン・グラス2杯、焼酎コップ1杯)。
1800キロカロリー・適正栄養素の食事例:【朝食】スクランブルエッグ、豚肉のいため物、パン、牛乳【昼食(外食)】カレーライス、サラダ【夕食】マグロの刺し身、酢の物、けんちん汁、ご飯。
<3>禁煙=習慣化している喫煙では何本以下なら影響が少ないなどという医学的データはない。
<4>適度な運動=1日合計30分歩く。
<5>ストレス耐性を高める=A睡眠を十分にとる、B家族だんらんの時間を増やす、C疲労を感じたら休養を心がける、D自然と接する機会を多く持つなど。
生活習慣病は初期段階では自覚症状がないのが普通。会社員は労働安全衛生法に基づき年1回、定期健康診断を実施しているが、がん検診・眼底検査も受けた方がいい。市町村では40歳以上を対象とした節目検診(肝炎ウイルス検診もある)として上記の検査を行っている。
体の機能は加齢とともに低下するが、最近の研究からまず低下するのは予備能といわれている。普段の生活とかけ離れたストレスなどに耐えられるようにするための能力が予備能。予備能の減少が病気を招きやすくする。体の“ゆとり”を保つことこそアンチエイジングにつながる。(おわり)
【ジャーナリスト 小野隆司】
◆最大寿命 寿命の上限。人間は120歳程度と考えられている。寿命を決めるものは遺伝要因と環境要因があり、それぞれが複雑に絡まっている。異なった哺乳(ほにゅう)類では体が大きい動物ほど寿命が長めだが、同種の場合は体が小さいものが寿命が長いとの研究報告がある。
October 11, 2005 08:35 AM
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