2005年10月02日
アンチエイジング医学最前線
【第80回】未病を直す心と食の養生
「東洋医学」
健康はバランスの上に成り立っている。バランスは人によって違う。その人に合ったバランスを維持する治療や予防対策を実践するのがアンチエイジング医学である。東洋医学も全く同じ考え方に立っている。
日本抗加齢医学会評議員の劉影(リュウ・イン)未病医学研究センター所長は「体質、年齢、環境などを含め自然と一体となる養生を実行することが大切です」と言う。
季節によってホルモンバランスが変わり、体を調整していることは科学的にも証明されている。東洋医学では食養生として昔から四季の養生法がある。
「これから訪れる秋は最も過ごしやすい季節。食欲も増しますが、秋の食養生は食べ過ぎを戒めています」(劉所長)。楽しい気分で食事することも食養生のポイント。イライラしたり短時間ですます食事は栄養素吸収の妨げにもなる。
心の養生も現代にあっては重要だ。中医学は喜・怒・憂・思・悲・恐・驚を七情といい、内臓と関連づけている。「中国では暴怒が肝を傷めるといいます。また、くよくよし過ぎると脾(ひ)臓に影響が出ます。感情を上手にコントロールすることは病気予防につながります」と劉所長。
未病の予防・治療が研究テーマの劉所長は未病を治す8訓を挙げる。
<1>少肉多菜(野菜をたっぷり)<2>少酒多茶(酒はほどほど)<3>少糖多果(糖分は果物で補う)<4>少食多嚼(食事量は控え、よくかんで食べる)<5>少塩多酢(塩分を減らし味付けは酢を利用)<6>少車多歩(なるべく歩く)<7>少怒多笑(イライラは血行不良のもと)<8>少憂多眠(健康の基本は睡眠)。
アンチエイジングの要諦にもなりそうだ。
「心身の調和を基本とする中医学、東洋医学は予防医学の重要性が増している21世紀の医療に大きな貢献ができると思っています。その効果をより上げるためには、きめ細かいアフターケアの実践が求められているはずです」と劉所長は結論づけている。
◆第3医療 西洋医学と東洋医学を結合させた統合医療が第3医療として注目されている。慢性疾患、アレルギー性疾患、自己免疫疾患など治療法が確立していない病気で、第3医療の力が発揮されるとの期待も大きい。
October 2, 2005 09:55 AM
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