2005年10月08日
【第86回】医学的に若返るための10カ条
「今後の期待」
アンチエイジング医学のキーワードは老化である。加齢は老化を促進し、病気を招く。多くの病気は加齢と深くかかわっている。
日本抗加齢医学会の理事を務める坪田一男・慶応義塾大学医学部教授は「加齢に伴う老化は環境が大いに関係しています。日ごろの食生活や運動といった生活習慣が老化と深くかかわっていることが明らかになっています。老化の速度を上手にコントロールしていこうというのが、アンチエイジング医学です」と説明する。
坪田教授は暦の上の年齢ではなく、メディカルエイジ(医学的年齢)という概念を提唱している。血管の状態、ホルモンレベル、筋肉量など詳細なデータをもとに測定する。体の中でも老化の具合はマチマチ。バランスの悪い老化が健康長寿を阻むと考えるのもアンチエイジング医学の基本的立場である。
「メディカルエイジをいかに若返らせるか。その方法を追究するのがアンチエイジング医学。もちろん科学的、医学的根拠に基づくものです。新しい分野だけにきっちりとしたEBM(実証)を築き、安全で有効な医療を実現することが今後の責務でしょう」と坪田教授が強調する。
来年5月に開催される第6回日本抗加齢医学会総会のメーンテーマは「メディカルサイエンスとしての抗加齢医学」。坪田教授が会長を務める。
メディカルエイジを若返らせる日常生活の留意点がある。
<1>しっかり睡眠を確保する
<2>よい水を十分に飲む
<3>運動を日常に取り入れる
<4>野菜や果物の抗酸化栄養素を中心とした良質な食事
<5>不要な物は排出する
<6>呼吸を深める
<7>新しい友だちをつくる
<8>1日1回は感動する
<9>何が何でも「ごきげん」を選択する
<10>「元気で長生き」を決意する
坪田教授が推奨するアンチエイジングの基本10カ条である。
【ジャーナリスト 小野隆司】
◆最大寿命 人では120~130歳程度と考えられている。寿命に関係する遺伝子がいくつか発見されていて、ショウジョウバエやセンチュウを使った実験では遺伝子操作で寿命が延びるという研究報告がある。哺乳(ほにゅう)動物では老化が遺伝子によりプログラムされている証拠は見つかっていない。
October 8, 2005 10:52 AM
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