健康連載ブログ

2005年09月30日

アンチエイジング医学最前線

【第78回】■血かどうかの自己チェック大切

「東洋医学」

 東洋医学では気血水の乱れこそ病気の原因になる。古くなり通り道が狭くなった■血(おけつ)の改善は生活習慣病から身を守る鍵ともなる。

 日本東方医学会学術委員の劉影(リュウ・イン)未病医学研究センター所長は「■血とは血液がドロドロになってスムーズに流れなくなってしまった状態を表す言葉です。中医学では古くから■血百病といわれ糖尿病、動脈硬化症、高血圧症や子宮内膜症でも■血状態が見られます」と言う。

 中医学の世界では異病同治という言葉も使う。さまざまに違う症状の病気でも、そのもとをたどると原因は1つだったり、共通しているものがあるという認識だ。

 ■血は血糖値や中性脂肪率が高い血液がもたらすものでもある。偏った食事内容、疲労、ストレス、飲酒・喫煙、不規則な生活などが危険因子になる。

 ■血は未病(病気の前段階)でもみられる。「未病段階で■血が解消されれば生活習慣病にかかる危険性がかなり軽減されます。■血かどうかの自己チェックも大切です」と劉所長は話す。

 肌が荒れやすくなった、目にくまができやすい、手足が冷える、肩や背中が凝る、足の静脈が浮き出ている、手足がしびれるなどの自覚症状は■血状態を示すチェックポイントになる。

 「■血を解消する1番のポイントは原因を取り除くこと。過度のストレス、過労、食べ過ぎ、飲み過ぎ、睡眠不足、運動不足、喫煙などを避ける生活が送れるかどうかです」と劉所長。

 抗■血作用のある野菜(長ネギ、ニンジン、カボチャ、ホウレンソウなど)や魚(サバ、サンマ、ヒラメ、アジなど)を摂取し、散歩やストレッチ運動などで体全体の筋肉を使って血行を良くすることを劉所長は勧める。

 「未病に対する科学的アプローチも進んでいますが、個々への対応が大切です。従来の西洋医学はその面でもの足りない部分があります。体質に合わせた治療がアンチエイジングにつながるはずです」と劉所長は強調する。

 個人に対応した未病治療も東洋医学の眼目である。

 ※■はやまいだれの中に於

 ◆医食同源 病気を治すのも食事をするのも健康を保つためで、その本質は同じということ。中国古代の医学書(黄帝内経)に「穀(穀物)は養いをなし、畜(肉)は益をなし、采(野菜)は充をなし、果(果物)は助をなす」との一節がある。

September 30, 2005 11:01 AM

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