健康連載ブログ

2005年09月29日

アンチエイジング医学最前線

【第77回】■血の改善が重要

「東洋医学」

 アンチエイジング医学は予防医学である。個人個人に合わせたオーダーメード(テーラーメード)医療であることも大きな柱になっている。一般的に漢方と呼ばれる東洋医学と考え方に共通点が多い。

 中国国立中医学薬大学卒業後、日本の順天堂大医学部で医学博士号を取得し現在、順天堂大の非常勤講師を務める劉影(リュウ・イン)未病医学研究センター所長は「西洋医学は病気を治すことを目的に発展してきました。中国伝統医学である中医学をはじめ東洋医学は治療だけでなく養生を重視してきました。養生の考え方こそアンチエイジングにつながるものです」と説明する。

 「養生は心、食、運動など生活の処方を重視した病気にならないための医学です。心身の機能を整えることは自然治癒力を高めることから、東洋医学は現代医療の中で世界中から注目されています」(劉所長)。

 個々に合わせた治療を施すのも東洋医学の大きな特徴。年齢相応の活動性、反応性を考え、同じ病気で違った薬(漢方薬)を処方することも少なくない。薬が消化管に負担を与えると判断すれば鍼灸(しんきゅう)治療を使う、といったオーダーメード治療が基本になっている。

 急性疾患を除くと、ほとんどの病気には前段階がある。検査値には表れていないが、何らかの症状がある、あるいは自覚症状は全くないが、検査値では異常があるといったケースだ。未病と呼ばれ、東洋医学が得意とする分野でもある。

 「生活習慣病から身を守るカギは未病状態のケアにあります。具体的には■血(おけつ)の改善が重要です。古くなった血を意味する中医学独特の概念ですが、最近よくいわれる血液ドロドロの考え方と一致します」と劉所長。

 ■血百病という言葉もあるという。詳しくは次回。

 ※■はやまいだれの中に於

 ◆気血水 東洋医学(中医学、漢方)の概念。西洋医学の神経、血液、免疫、内分泌にあたるもので、気血水の3つのバランスの乱れが病気を招く。2つ以上乱れた時、病気の症状としてとらえられ、漢方薬が使われる。

September 29, 2005 09:52 AM

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