健康連載ブログ

2005年09月19日

アンチエイジング医学最前線

【第67回】炎症抑え、軟骨修復するヒアルロン酸

「変形性膝関節症」

 変形性膝関節症の治療として、その効果が評価されているのが、ヒアルロン酸を関節に注入する方法。炎症を抑え、すり減った軟骨をある程度、修復する働きがあることも分かってきている。ヒアルロン酸は関節の潤滑液として作用する関節液の主成分で、粘り気や弾力性がある物質だ。

 数多くの変形性膝関節症治療にあたっている池田和男・いけだ整形外科院長は「人の体に含まれるヒアルロン酸に非常に近い高分子のヒアルロン酸が人工的につくられるようになり、治療法として普及するようになりました」と説明する。

 ヒアルロン酸を使った研究から痛みの原因となる炎症を抑えるだけでなく、軟骨をある程度、修復する働きがあることも分かってきた。特に加齢に伴って起こる変形性膝関節症に対して効果を発揮している。患者の体内で合成される関節液では、ヒアルロン酸濃度は減少し、粘り気もなくなっている。

 「ヒアルロン酸の注入は外来でできます。膝に細い針を刺し、ヒアルロン酸製剤を関節内に直接注入します。通常は1週間に1回の割合で5回ほど行いますが、もう数回注入したり、少し間隔を開けて断続的に注入すると効果的」と池田院長は勧める。

 治療効果がどこまで続くかは個人差がある。「エックス線検査で変形がかなり進んでいるのに痛みを感じない人もいます。逆もあります。専門医と相談しながら治療を選択することも大事です」(池田院長)。

 変形性膝関節症は末期になると軟骨そのものがほとんどなくなる。そうなるとヒアルロン酸の注入治療は効果が出ない。早期発見、早期治療はやはり重要である。

 ◆痛みの治療 炎症を抑え痛みをとることが変形性膝関節症の治療法となる。消炎鎮痛剤も処方される。内服薬、外用薬(シップ薬、塗り薬)、坐薬など種類もいくつかあり、それぞれ長所・短所がある。医師の指示に従って正しく使うことが大事。

September 19, 2005 11:04 AM

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