2005年09月15日
アンチエイジング医学最前線
【第63回】3つの「C」で解決の道はっきり!!
「うつ病対策」
うつ病の治療や予防対策として注目されているのが認知療法である。ストレスに柔軟な対応をする考え方をすることで、うつ病に立ち向かう治療法である。
日本認知療法学会の理事長を務める大野裕・慶応大学保健管理センター教授はキーワードとして3つのCを挙げる。Cognition(認知)Control(コントロール感覚)、CommUnication(コミュニケーション)である。「要は悩んでいる問題について解決の道をはっきりさせることに意味があります。現実的で柔軟な考えをすることで抑うつ的な気分はかなり改善されます」という。
具体的には<1>自分が今、何に悩んでいるか<2>解決方法として何があるか<3>それぞれの解決法のよしあしは<4>最良のものを実行<5>実行した結果はどうか、など段階的に問題に取り組んでみるのである。
5つのコラム法と呼ばれる方法もある。<1>気持ちがつらくなったり動揺した時の状況<2>その時の感情や気持ち<3>それに対してどう考えたか<4>本当にそうかを考え直し、別の考え方を探す<5>別の考え方をしたことで、感情や気持ちがどのように変化したか、の5つをノートなどに書き出してみるのである。
「問題解決に取り組むことはコントロール感覚を取り戻すことにつながります。何でも自分でコントロールしている意識がないと問題に対処できません。5つのコラム法は続けていくうち、悲観的思考パターンから現実的で柔軟な考え方になっていきます」と大野教授は説明する。
最後のC、コミュニケーションは社会全体のうつ病に対する取り組みにもかかわってくる。心の病気で大きな支えになるのが周囲のサポートである。1人で悩んだ結果、うつ病を招くことがほとんどだ。「コミュニケーションは心身の健康にとって重要です。うつ病治療はその人だけでなく家族や仕事仲間の協力で効果を発揮します。そうした環境づくりがこれからのうつ病対策のキーポイントになるのは間違いありません」と大野教授は強調する。
◆ストレス感受性診断 血小板の測定に使われるPBR(末しょう型ベンゾジアゼピン受容体)値がストレス感受性を測る場合に応用されている。PBRはストレスホルモンと呼ばれるコルチゾルの合成に関係している。PBR値は個人差が大きく、値が高い人ほど不安になりやすい。
September 15, 2005 10:19 AM
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