2005年09月06日
アンチエイジング医学最前線
【第54回】ウエスト20センチ増は注意
「糖尿病」
生活習慣が原因となる2型糖尿病は予備軍が多い。厚生労働省の実態調査(2002年)では糖尿病の可能性を否定できない人(予備軍)は約880万人いるとしている。97年と比較すると5年間で200万人も増えたことになる。
東邦大学医療センター大森病院で糖尿病の治療にあたっている上芝元・同大医学部講師は「予備軍とは血糖値が糖尿病とはいえないが正常値でもない、いわゆる境界型と呼ばれる人たちです。最近の研究から境界型でも動脈硬化を促進することが分かってきました」という。糖尿病の診断基準は空腹時血糖値が126ミリグラム/デシリットル以上か、ブドウ糖負荷試験で分かる負荷後2時間血糖値が200ミリグラム/デシリットル以上の場合だが、前者が110以上126未満、後者が140以上200未満は境界型とされている。
「血糖値が上がると、血管の内側を覆う内皮細胞に白血球の1種である免疫細胞が付着することが確認されています。免疫細胞の付着が動脈硬化の発症原因になることも分かっています。境界型でも心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞の危険性を高めることになります」と上芝講師は説明する。
境界型の場合、空腹時血糖値は正常でも食事後に急激に上がることが珍しくない。通常、健康診断などでは空腹時血糖値を調べる。食後の血糖値が推測できるブドウ糖負荷試験は、オプションや2次検査で行うことになっているケースが多い。上芝講師は「糖尿病の予防・改善には食後の血糖値を知っておくことが大事です。特に過食、運動不足の傾向のある人、家族に糖尿病の人がいる場合は要注意です」とアドバイスする。
インスリンの分泌量は体質(遺伝)の要素もある。インスリンの働きそのものが弱くなるインスリン抵抗性は、内臓脂肪と関係がある。血中のブドウ糖量はイン肝臓内で調整されるが、肝臓に内臓脂肪がたまる脂肪肝になると、肝臓での糖の取り込みが効率よくできなくなる。食後高血糖の原因になっている。「内臓脂肪の目安になるのがウエストのサイズ。若い時から20センチ以上大きくなっていたら縮める努力を始めましょう。糖尿病対策の第1歩になります」(上芝講師)。
◆糖尿病体質 日系人やピマインディアンを対象とした研究から糖尿病の遺伝的要素が明らかになっている。わずかなエネルギーでも体内にため込む体質が肥満→糖尿病を生んでいる。脂肪細胞が肥満するとホルモンバランスが乱れ、10%程度の肥満でも標準体重の人と比較すると糖尿病になる危険率は2倍になる。
September 6, 2005 10:17 AM
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糖尿病はメタボリックシンドロームの1要素です.食生活の改善・投薬治療でも,予備軍の人なら随分良くなります.さぁ,ご自分の肥満度などを計算してみましょう. [続きを読む]
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