健康連載ブログ

2005年08月31日

アンチエイジング医学最前線

【第48回】動脈硬化抑制する納豆

「動脈硬化」

 動脈硬化は無症状のままじわじわ進行するが、個人差も大きい。生活習慣における危険因子の影響が大きいからである。動脈硬化に詳しい福生吉裕・博慈会老人病研究所所長は「改善可能な危険因子をコントロールすることが重要」と言う。

 総コレステロール値は目安になる。理想的な数値はLDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪を合わせた数値が140~200ミリグラム/デシリットルの範囲にあること。300を超えると心臓発作のリスクが2倍以上になる。

 「中性脂肪、血糖、血圧の三者がそろうとそれだけで心疾患のリスクは飛躍的に上昇します」と福生所長。

 過食、脂肪分のとり過ぎは動脈硬化への危険因子だが、血管壁に入り込んで動脈硬化の原因となるマクロファージ(免疫細胞)の血管壁との接触を抑制する成分が見つかっている。ポリアミン(低分子有機化合物)と呼ばれるものだ。

 「ポリアミンは細胞内で合成される物質で細胞の増殖に欠かせないものです。加齢とともに体内の濃度は低下しますが、ポリアミンにはLFA-1とマクロファージなど白血球系の接着分子を抑制する働きもあります」(福生所長)。

 動脈硬化は炎症を起こした部分にマクロファージなど白血球系が接触することが原因になっている。ポリアミンが多く含まれる食べ物の代表が納豆である。納豆は血栓を溶かす成分が有名だが、動脈硬化を抑制する成分も豊富だったということになる。

 中性脂肪がたまらないように摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスが食事療法の基本となる。高血圧を促進する塩分摂取量も気をつけたい。「ポリアミンの補給も含めて和食が動脈硬化対策には最適の食事でしょう。後は運動。有酸素運動が有効です」と福生所長はアドバイスする。

 ストレスの問題も無視できない。ストレスホルモンといわれるコルチゾルは血圧上昇や胸腺を委縮させ、免疫を抑制することで動脈硬化を促進する作用がある。ストレスのダメージは睡眠と休養で回復する。上手に眠ることは現代人の健康管理にとって必須条件かもしれない。

 ◆動脈硬化予防のビタミン類 ビタミンCやEの抗酸化ビタミンは酸化LDLを減らすためにも有効。ビタミンB12、B6、葉酸も酸化LDLの動脈付着を促進するホモシステインのケ血中濃度を下げる働きがある。

August 31, 2005 09:24 AM

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