健康連載ブログ

2005年08月20日

アンチエイジング医学最前線

【番外編】欧米ではJカーブ曲線を追認

 喫煙とならんで健康への影響があるのが、アルコール摂取の問題。飲酒はアルコール分解を担当する肝臓への負担が大きい。1日160グラムのアルコール(日本酒換算4合)を飲み続けると肝臓障害を起こすリスクが高い。また、高血圧の原因にもなる。滋賀医科大の調査では毎日、日本酒にして2合以上飲む人は平均6から8以上、最大血圧が上がっている。

 一方で酒は百薬の長ともいう。死亡率との関係では有名な疫学調査がある。Jカーブ曲線の名で知られ、1日3~4杯飲む層の死亡率が一番低く、それ以下またはそれ以上の層は死亡率が高くなっているのである。欧米ではJカーブ曲線を追認する多くの研究報告がある。

 最近は細胞を老化させる原因として活性酸素の存在が知られるようになった。活性酸素から守る抗酸化物質もポリフェノールを筆頭におなじみの言葉になっている。健康食品はポリフェノール効果をうたうものだらけである。

 この人気者のポリフェノールとアルコール(エタノール)に意外な関係がある。ポリフェノールを取り出す際、エタノールに溶け込ませる抽出法を使うが、その時ポリフェノールはポリフェノール重合物となり、分解されにくく体内での残存期間が長くなるのである。

 体内に摂取したアルコール(エタノール)は肝臓でアセトアルデヒドと水にまず分解される。アセトアルデヒドは2日酔い、悪酔いの原因物質なのだが、ポリフェノールは、このアセトアルデヒドと反応してポリフェノール重合物となる。

 飲酒は活性酸素から体を守っているといえなくもない。ただし飲みすぎは肝細胞を傷つけることは間違いない。ほどほどが大事。漢方でいう中庸(ちゅうよう)が健康のもとである。ほどほどを身につけている人は人生の達人。達人クラスは意識せずとも健康管理の達人にもなっている。

 ◆適正飲酒の10カ条 <1>笑いながら共に楽しく飲もう<2>自分のペースでゆっくりと<3>食べながら飲む習慣を<4>自分の適量にとどめよう<5>週に2日は休肝日を<6>人に酒の無理強いをしない<7>くすりと一緒に飲まない<8>強いアルコール飲料は薄めて<9>遅くても夜12時で切り上げよう<10>肝臓などの定期検査を(アルコール健康医学協会)。

August 20, 2005 10:01 AM

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