健康連載ブログ

2005年08月05日

アンチエイジング医学最前線

【第24回】深呼吸は肺にもいい影響

「脳のアンチエイジング」

 脳のアンチエイジングといえば認知障害、認知症への関心が最も高いといえるだろう。アンチエイジング指導として動脈硬化を防ぐ、寝たきりを防ぐ、がんを防ぐと並んで認知障害を防ぐことは、具体的な目的として挙げられている。

 認知症は2種類あることが知られている。脳血管性とアルツハイマー病である。血液生理学の専門家でもある高田明和・浜松医科大名誉教授は「最近の考え方はこの2つは実は分けにくいというものです」と言う。

 アルツハイマー病の患者は血栓症になりやすく、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞で亡くなることが多い。また「脳梗塞になるとアルツハイマー病の症状を悪化させることも知られています。脳梗塞の血栓から神経毒となる物質や活性酸素ができ、神経細胞を障害してしまうのです」(高田名誉教授)。

 認知症の代名詞になっているアルツハイマー病は、医学的に分かっていないことも多い。治療薬も進行を遅らせるものしか開発されていない。脳血管性の認知症は動脈硬化などの血管、血流の問題が最大のリスクとなる。今後、増えると予測されるアルツハイマー病も脳血管性の認知症との関連を考えると現在、できることは脳梗塞をいかに防ぐかである。

 「脳血管性の認知症になりやすいのは血栓が脳の奥の方に入り、神経の連絡通路を障害するタイプです。多発しやすいためです。無症候性脳梗塞と呼ばれるもののほとんどがこれです」と高田教授は解説する。

 血栓は動脈硬化がもたらすものだが、高血圧によって血管にカルシウムの固まり(石灰化)ができることが原因になる。コレステロールより高血圧の方が認知症の危険因子なのである。

 不整脈(心房細動)によって心臓にできた血栓も脳梗塞を招く。血液はもともと精神的に興奮すると固まりやすい性質を持っている。

 高田名誉教授は「高血圧も不整脈も緊張、興奮が大敵。脳の老化は脳血管性であれアルツハイマー病であれ、心の安定が予防の大きな力になるはずです」とアドバイスを送る。

【ジャーナリスト 小野隆司】

 ◆健脳食 ある程度の目安として高田名誉教授は<1>1日100グラム程度の肉の摂取<2>脂肪摂取のバランスは1=飽和脂肪酸:1・5=一価不飽和脂肪酸:1=多価不飽和脂肪酸ぐらいにする<3>ビタミン、ミネラルを十分に摂取する、などを挙げる。

August 5, 2005 11:33 AM

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