2005年08月01日
アンチエイジング医学最前線
【第20回】和食は素晴らしい
「食のアンチエイジング」
和食こそアンチエイジング食になり得る、というのが近藤和雄・お茶の水女子大生活環境研究センター教授だ。
「欧米では脂肪摂取が多いこともあって脂肪酸の摂取バランス研究が盛んです。その中で指摘されている理想的なバランスは、日本食における脂肪酸バランスなのです。平均寿命も健康寿命も世界一となった日本の秘密は日本食にあると世界は理解しているのです」と近藤教授は言う。
ごはん、魚、貝、大豆、海藻、野菜、キノコがそろう和食は、栄養学からいってもバランスは最高。有効成分を数え上げると、イソフラボン、ビタミンE・C・K、カルシウム、カリウム、食物繊維、イソフラボン、サポニン、レシチン、オリゴ糖、タウリン、ベータ-グルカン、EPA(エイコサペンタエン酸)、DHA(ドコサヘキサエン酸)と健康成分のオンパレードである。
近藤教授は「食生活の中でこれが足りない、あれが足りないとよく話題になりますが、欧米でのデータが基準になっているものがみられます。宣伝に踊らされないで足元を見つめれば、食生活は意外と簡単に改善できるはず」と話す。
アンチエイジング医学の目標である“いかに長く健康寿命を伸ばすか”は、いかに生活習慣病の予防を始めるかにもかかっている。その意味では文部科学省も力を入れ始めている食育は重要である。和食の素晴らしさをぜひ伝えて欲しいと近藤教授は希望している。
適正カロリー、栄養バランスが食生活の基本。年齢に応じた栄養バランスも当然、考えられる。抗加齢治療の食事療法では脂肪や塩分の過剰摂取には細心の注意をはらっている。
食事スタイルも指導している。よくかみ、ゆっくりと1日3回の規則正しく腹八分。伝統的な言い伝えでもある。
食品に関しては添加物の安全性、遺伝子組み換え作物に対する対応などいろいろ問題もあるが、「食事の内容に関心が薄れるのが健康長寿の最大の敵と思って欲しい」と近藤教授は締めくくる。
【ジャーナリスト 小野隆司】
◆加齢による食の変化 必要カロリーの減少、水分摂取の増加などがあり、ビタミン類ではB2、B6、葉酸、C、D、Eが不足気味になる。ミネラル類ではカルシウム、セレンなどが目立つ。生活習慣に合った補充策を考えることが大事。
August 1, 2005 11:16 AM
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