健康連載ブログ

2005年08月25日

アンチエイジング医学最前線

【第42回】治療満足度 半年で92%

「総合ホルモン補充療法」

 総合ホルモン補充療法はアンチエイジング医学らしい療法といえる。老化の原因となるホルモン分泌の低下→補充することで老化を防ぐ、という分かりやすさもある。しかし、実際の総合ホルモン補充療法はそんな単純なものではない。

 日本では実践する医療機関が少ない総合ホルモン補充療法をひばりケ丘医院(東京・西東京市)で行っている賀来玲玲(かく・りんりん)副院長は、「アンチエイジング医療のベースは食事や運動を中心にした生活指導です。病気を招く生活習慣を続けたままでホルモン補充で何とかなるものではありません」という。

 ひばりケ丘医院では受診者の健康状態を十分に把握することから始まる。アンチエイジング判定ドッグでも行われている問診、血液・生化学検査、内分泌検査、骨密度、動脈硬化度などを測定し、治療の方針を決める。

 「生活指導やサプリメント指導と合わせて行うのが総合ホルモン補充療法の基本です。アンチエイジングは1つの療法だけで十分といえるものではありません。ホルモン補充もその1つですが、短期的に効果が表れやすいのが最大の特徴でしょう」と賀来副院長は説明する。

 ひばりケ丘医院の臨床データでは治療後3カ月、48%の受診者の不快な自覚症状が消え、28%でかなりの改善があった。治療満足度は76%と高い。6カ月目の再問診表では92%がQOL(生活の質)が高まったと回答している。

 食事療法、運動療法にはない短期での改善効果は総合ホルモン補充療法の大きなメリットである。「1週間に1度の治療がベースになりますが、患者さんがまず言われる感想は『元気になった』です」と賀来副院長。

 ホルモン補充の効果は例えは悪いが、運動選手における筋力増力剤(テストステロン)の効果で実証されている。ただ、ホルモンは微量で体内に影響を与える物質。安全性の問題が総合ホルモン補充療法で求められる基本条件でもある。

 ◆ホルモンの加齢による低下 個人差はあるが成長ホルモンは30歳ごろから低下し、10年で約13%も落ちる。睡眠とも関係するメラトニン量も成長期を過ぎると急速に低下する。女性ホルモンは30代後半(閉経以降は激減)から、男性ホルモンも同じ時期から分泌量が下がる。

August 25, 2005 09:50 AM

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