健康連載ブログ

2005年08月13日

アンチエイジング医学最前線

【第31回】日本人の18%色白は老けやすい

「光老化」

 肌の衰えは加齢とともに進む。シワやシミから年が分かる。しかしシワやシミの形成には紫外線の影響が最も大きい。

 肌の弾力性は真皮の状態が左右する。真皮には膠原(こうげん)線維のコラーゲンや弾性線維のエラスチンがあり、ヒアルロン酸やコンドロイチン硫酸など糖たんぱく質が水分を取り込み、クッションの働きをしている。

 紫外線はコラーゲンを細かく切断する酵素(コラゲナーゼ)を多く作り出す作用がある。コラーゲンは3分間、太陽光を浴びるだけで変性することが分かっている。

 紫外線研究で知られる市橋正光・神戸大学医学部名誉教授は「子どものころから紫外線対策をしておけば皮膚の若さは保てます。シミも紫外線の影響でメラニンを作り出す遺伝子に変異が生じるためにできるものです」と言う。

 個人差もある。紫外線に反応してメラニンを合成する能力は遺伝的に決まっている。日本人では日焼けで赤くなるか黒くなるかで、スキンタイプをⅠ~Ⅲに分類している。約70%がタイプⅡ。日焼けでそこそこ赤くなり、その後に褐色になる。

 「赤くなりやすいが、黒くなりにくい人がタイプⅠで17~18%います。いわゆる色白タイプ。紫外線の影響を防ぐメラニンを少ししか作らないので真皮へのダメージも大きい。老けやすいといえます」と市橋名誉教授。

 シミやシワは美容にとって大敵。直接、長寿とは関係しないが、日本抗加齢医学会理事でもある市橋名誉教授は「見た目の若さは精神的にも大きく影響します。若いといわれれば行動的にもなります。高齢社会に入った日本で皮膚の若々しさを保つことは想像以上に大切になってくる、と考えています」と話す。

 介護に美容を取り入れた化粧療法を実施する高齢者施設もある。美容福祉学科を設けた短大もある。健康長寿に精神的な問題は外せない。紫外線の影響は広範囲にわたるのである。

 紫外線対策をどうすべきかは次回で。

 ◆フォトリバイブ(光療法) 最近、普及し始めているシワ取り療法。LED(発光ダイオード)を使いコラーゲンを作り出す線維芽細胞を活性化させる方法。宇宙空間で植物を育成するため、米航空宇宙局(NASA)で開発された技術を応用している。光(紫外線)での衰えを光で改善するという皮肉な結果になっている。

August 13, 2005 09:50 AM

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