健康連載ブログ

2005年07月24日

アンチエイジング医学最前線

【第12回】ビタミン、ポリフェノールなど

「抗酸化物質」

 フリーラジカル(活性酸素)の影響を重要視するアンチエイジング医学では、抗酸化物質のサプリメント(栄養補助食品)療法が広く取り入れられている。紫外線によりフリーラジカルが発生する植物の色素の抗酸化力に注目し、いろいろな成分研究が進んでいる。

 以前から抗酸化物質に着目している吉川敏一・京都府立医科大教授は「抗酸化物質を体内に補給し、フリーラジカルを消去することは老化を防ぐために有効な手段です」と言う。

 体内の抗酸化ネットワークを保つためにも抗酸化物質を摂取することは重要である。その代表がビタミン類。そもそもは欠乏症の研究が主流だったが、最近は抗酸化物質として注目されている。

 「身体への生理・薬理作用がこれまでの研究で分かっていたので抗酸化作用の実証が早かった」(吉川教授)という。

 現在、ビタミンは13種類が認められているが、抗酸化ビタミンとしてはビタミンC、Eの研究報告が多い。血漿(しょう)中では抗酸化酵素のSOD活性が低く、ビタミンCの働きは大切とされている。脂溶性のビタミンEは細胞膜(脂質)の酸化を防いでいる。

 ビタミン以外ではポリフェノールが抗酸化物質として有名になっている。

 吉川教授は「抗酸化作用だけでなく必要な栄養素を十分に摂取していない傾向もみられます。サプリメントの知識は医療効果を上げるために大事な要素になるはずです」と話す。

 動脈硬化予防、心臓の抗加齢対策、糖尿病対策、骨粗しょう症など生活習慣病へのサプリメント療法の導入は進んでいる。糖尿病患者ではビタミンB、C、Eなどの血中濃度がかなり下がる。フリーラジカル発生量が多くビタミン類の消費が激しいため、と推測されている。

 「足りないものを補給するのがサプリメント利用の基本。この病気にはこの成分といった薬的感覚は持たない方がいいでしょう。それとEBM(医学的実証)のあいまいなものは避けるべきでしょう」(吉川教授)。

 効果の検証はアンチエイジング医学進展への基礎になる。

【ジャーナリスト 小野隆司】

 ◆注目のサプリメント 抗酸化作用のあるサプリメントは玉石混交の状況でもある。吉川教授は近著の「不老革命!」(朝日新聞社刊)でビタミンE、C、アルファ‐リポ酸、コエンザイムQ10、イチョウ葉など23種類を取り上げている。

July 24, 2005 10:35 AM

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