2005年07月23日
アンチエイジング医学最前線
【第11回】増えているサプリメント
「酸化ストレス度」
フリーラジカル(活性酸素)による細胞の酸化ストレス度の改善は、究極の予防医学を目指すアンチエイジング医学にとって重要な要素となる。酸素を取り入れエネルギーをつくり出す動物にとって、フリーラジカルの発生は避けられない。
日本抗加齢医学会副理事長で国際フリーラジカル学会会長でもある吉川敏一・京都府立医科大教授は「酸化ストレス度を診断するのは、アンチエイジング医学の大きな柱。ある程度、測定可能になってきています」という。
現在、判定マーカーとして8-OHdG、B-イソプラスタン、LPO(過酸化脂質)という物質が分析されている。8-OHdGは細胞中のDNA(遺伝子)の損傷にかかわる物質。「DNAが修復される過程で生み出されるのが8-OHdG。尿中の濃度を測ることで酸化ストレスの大きさが推測できます」(吉川教授)。
B-イソプラスタンは血管の病変などに深く関連している物質。細胞膜を構成する脂質が酸化ストレスによる過酸化反応によって生じる。LPOも脂質が酸化ストレスにさらされることで生まれる。血中濃度から酸化ストレスの度合いを評価できる。
酸化ストレス度は総合的に判断する必要がある。加齢による抗酸化酵素の減少のためなのか、フリーラジカルを多く発生させる生活習慣や環境が原因なのか。
酸化ストレス度が高い人に治療・指導をする際、身体状況だけでなく生活から詳しく知らないと具体的な方法が選択できない。
「アンチエイジング医学は最近、強く求められているオーダーメード治療に自然となります。そうしないと効果は期待できません」と吉川教授は強調する。
この病気にはこの治療とマニュアル化しているのが西洋医学。治療効率は確かにいいが、それぞれの年齢における心身とも最も生き生きした理想的な健康状態を目指すには、予防的視点が欠かせない。
酸化ストレスへの対応として抗酸化物質に関心が集まり、従来、無関心だったサプリメントを利用する医師も増えている。
【ジャーナリスト 小野隆司】
◆酸化ストレス度と睡眠 必要とするエネルギーが少ないほどフリーラジカルの発生量は少なくなる。呼吸回数も最低になる睡眠こそ酸化ストレス度を上げない時間といえる。睡眠不足の人は老化が早いともいえる。
July 23, 2005 10:34 AM
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