2007年07月11日
【2.犬を迎える日】 (10)狂犬病の恐ろしさ
数ある犬の感染症で一般的にワクチンによって予防できるものは10種類ありますが、その中で、法律上接種が義務付けられているのは狂犬病ただひとつです。その理由は、「狂犬病ウィルスは全ての哺乳動物に感染し、発症するとほぼ100%死亡する」からです。つまり、「人に感染・発症し、死亡する可能性がある」からです。
日本において人・犬での感染・発症は、昭和32年以降例がありません。そのため「狂犬病は過去の病気なので、予防注射は不要なのでは」という声もありますが、実は、日本は狂犬病の脅威から完全に逃れられているとは言えないのです。その根拠は次の4つです。
1.日本を含め、過去2年間狂犬病が発症していないの国は世界でも数えるほどしかなく、発症していない国の方が珍しい。
2.世界では年間3万人以上の人が狂犬病で亡くなっている。(現に2006年の年末、海外で犬に咬まれた日本人男性が2名、日本に帰ってきた後に相次いで狂犬病を発症し命を落としています。)
3.海外から狂犬病ウィルスを保有した動物が日本国内に持ち込まれる可能性がある。
4.正規のルートだと検疫があるが、密航により狂犬病ウィルスを保有した犬が日本に入ってくるかもしれない。
つまり、日本もいつ狂犬病が発症するか分からないのです。鳥インフルエンザの発症が見つかったとき、たくさんの鶏が殺処分されました。もし日本で狂犬病の発症が犬に認められたら、付近の犬が全て殺処分されてしまうかもしれません。少なくとも、狂犬病の予防をしていない犬は処分の対象になってしまうでしょう。そのとき、愛犬の命を守ってあげられるのは、「予防注射をしています」という事実なのです。
私たち愛犬家の立場で考えますと、狂犬病の予防は、「愛犬を狂犬病そのものから守るため」だけでなく、「日本で狂犬病が発症したときに愛犬を守るため」にしておくべきなのではないでしょうか。
July 11, 2007 02:15 PM
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