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2007年03月07日

【2.犬を迎える日】 (2)しばらくは叱らない

 犬を飼い始めますと、誰もが「うまくしつけられるだろうか。」と、不安になるようです。そこで、「しつけは子犬のうちに」と、愛犬が家にやってきたその日から、あれやこれやと犬に教えようとしてしまいがちなのですが、実は、この「やる気」が落とし穴になることもあるのです。

 犬は、これまで一緒に暮らしてきた母犬、兄弟犬、そして元の飼い主から離れ、たった1頭で新しい家にやってきたわけです。やってきたこの場所が安全なのか、目の前にいる人間は自分にとってどういった存在なのか、全く分からないのです。

 そんなときに、きつく叱ったり、色々なことを教えようとしてしまいますと、犬が最初に覚えることは、「この人は怖い人かもしれない。」という、飼い主に対する不信感です。その気持ちはいずれ人間に対する不信感に変わります。

 その結果、人を必要以上に警戒するようになり、家の前を通る人や散歩で出会う人に対して吠えるようになってしまうこともあるのです。一度身についてしまった警戒心や不信感は、なかなか拭い去ることができません。また不信感は飼い主とのコミュニケーションの弊害にもなりますので、しつけそのものにも良い影響を与えることはないのです。

 つまり、愛犬との共同生活に最も邪魔になるのは、人間に対する不信感であり、私たちが犬を飼ううえで一番大切なことは、不信感を持たせないようにすることなのです。

 そこで、飼い始めてから1ヶ月程度は、叱らないように、また、あまり熱心に物事を教えないようにしてみましょう。そのかわり飼い主さんは、愛犬をよく観察します。おおらかな性格なのか、少し怖がりなのか、また、どんなことに興味を持つ犬なのか。この期間を、お互いのことをよく知る期間と位置づけてみましょう。

 もし生後3ヶ月で家に来た犬なら、1ヶ月経ってもまだ生後4ヶ月。それからでもまだまだ時間が十分あります。焦って、人間を怖がるようにだけはしないようにしましょう。

 とはいえ子犬はいたずらの天才です。かじられて困るものや危険なものは、犬の届かないところにかたずけるなどしておきましょう。また、トイレのしつけは1ヶ月待つわけにもいかないと思いますので、次回は、愛犬が来た日からできるトイレのしつけを紹介します。

March 7, 2007 05:12 PM


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