2006年11月13日
SDC2006レポート3 EX決勝大会・ミニチュアハイスピード
3日の金曜日祝日は、ミニチュア3種目が行われました。12:30より行われたこの日の第二種目は、ミニチュアハイスピード部門。障害物は20台の低いハードルのみ。その全てを越えて、スタートからゴールまでの記録で順位が決まるタイムトライアルレースです。優勝の予想タイムは8秒90といったところでした。
緊張の第一走者は、アメリカンコッカーの古井アレックスちゃん。第一走者の緊張からか、ハードル不通過のミスが出て32秒30となりました。この大会に出るペアは、全て全国で行われた予選会で上位に入賞したペアばかり。アレックスちゃんもその一組なのですが、予選には無かった音響による演出をはじめとした環境に、通常の気持ちで臨むことの難しさを克服するのは並大抵のことでは無く、その中完走したことは大健闘なのです。
昨年の決勝大会上位ペアや、地区大会で優勝したペアは、最後のほうの出走になるため、前半は比較的10秒台の記録が並びました。そして9組目、シェルティの松尾カイトちゃんのチャレンジ。この時点でのベストは、パピヨンの大久保ぷくちゃんの記録、9秒95でした。カイトちゃんが順調にスタート、カーブも上手く曲がって、最後の直線、スピードが上がってきます。そしてゴール。そこにいた誰もが、その記録に驚きの歓声を上げました。何と、8秒76。優勝予想記録を大きく上回る大記録をたたき出したのです。ここから一気に、後続が8秒76の記録を目指してチャレンジすることになり、ヒートアップしていきます。
しかし、その後しばらくは9秒台中盤の記録が続き、なかなか8秒台が出ません。そして、勝負は後半戦、優勝候補がずらりと並び、カイトちゃんの記録に立ち向かいます。36番目の出走ジャックラッセルテリアの石崎ソフィーちゃんは、8秒88の記録で一歩届かず。続いて優勝候補の一角37番目シェルティの紅野あしゅらちゃん。カーブの出口でスリップしたため記録が伸びず、9秒29に終わります。そして、38番目ジャックラッセルテリアの渡辺六三四ちゃんは8秒96と8秒台を出すも、こちらも届かず。39番目イタリアングレイハウンドの相澤小白ちゃんも、昨年準優勝の意地を見せたかったのですが、あしゅらちゃんと同タイムの9秒29という結果に終わりました。
そして、昨年の王者で、今年の優勝候補、シェルティの山口ROXYちゃんの登場。最終ランナーです。ROXYちゃんの逆転優勝というドラマを観たい人。ダークホースによる優勝というドラマに期待する人。色々な思いをのせて、ROXYちゃんがスタートします。たった10秒以内の間に、どれだけの思いを巡らせたのでしょう。飼い主の山口さんにとっては、夢中で、あっという間だったのかもしれません。猛スピードでROXYちゃんがゴールして、来場者の目は記録に集中しました。9秒12。
この瞬間、カイトちゃんの優勝が決まりました。歓声の中、ただ一人、喜びながらも狐につままれたような表情をする人がいました。カイトちゃんと一緒に走った飼い主・松尾さんです。しかし紛れもなく一番速い記録を出したのです。本番に本当の力を発揮するタイプがいるとすれば、このカイトちゃんがまさにそうなのかもしれません。
上位3組と、特別賞の表彰後、参加犬全てによるパレードが行われました。そこでは、特別出場枠をはじめ、全てのペアが満たされた表情で、楽しそうに観客に手を振っていました。
エクストリーム・チャンピオンシップ公式ホームページ
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November 13, 2006 05:21 PM
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