2008年05月05日
世界に「こどもの日」あれば
「こどもの日」は祝日法で、
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する」日
などと定義されている。
制定されたのは、日本の敗戦後3年経った1948年。
その前年、児童福祉の基本原則を規定した「児童福祉法」が制定された。
しかし、法が施行されたからと言って、
では子供たちがすぐに幸せになれたかというと、とんでもない。
★商品のように売られる子供たち――★
今の生活からはちょっと信じられないけど、
日本でも戦後の厳しい生活難が続く1950年代になっても、
児童福祉法を無視して、子供が売られた。
貧しい東北地方や炭鉱地帯での人身売買だけでなく、
広範囲に都市部、たとえば東京、福岡、奈良などでも人身売買事件が続出し、
1951年に判明しただけでも、8000件以上と言われる。
女の子が多く、売られた先は、接客婦、遊郭、女給など主に水商売だった。
その後、子供たちは苦界でどんな人生を歩んだのだろうか、と心が痛む。
昨日記事にした中国では、実際どうか。
近代化の途上国だから、人身売買の深刻な事態は続いている。
犠牲者のほとんどが児童と女性だ。
当局の発表では、06年に約2500件、
五輪が開催される今年から5年間にわたり、
「女性・児童人身売買防止行動計画」を実施していくという。
日本が戦後経験したように、児童が肉体市場への「供給品」となっている。
さらに中国がえげつないのは、
高い倫理を要求される人たちが立場を利用して、
人身売買のブローカーに堕落していることだ。
たとえば産婦人科医、看護師、助産婦らが結託して、
大掛かりな人身売買ネットワークの一役を買っている。
何でもありの中国とは言え、これでは悲惨過ぎる。
移送に際しては、子供が泣かないように、睡眠薬を飲ませたり、
旅行カバンに詰め込んで運ぶやり方に手抜かりはなく、
人間を扱うというより、完全にモノ扱いである。
今日は「こどもの日」。
今にも雨が降りそうな東京の街を歩いてみると、
親子連れの姿、子供たちの嬌声、レストランの行列。
人身売買、児童労働で子供の人権が著しく侵害されている現実など
どこか遠くの出来事のような気持ちになって、ピンと来ない自分が怖い。
(写真:今日、私たちが食べた柏餅)
★命がけの労働――★
19世紀の英国ビクトリア時代、
親が底辺生活を送っていれば、
その子供は悲惨を通り越して命の危険にさらされた。
よく煙突の中で子供が死んだ。
児童を酷使する者たちは、
労働者としての子供の特性をよく承知していた。
子供は小さいから、
大人が入れない小さな空間にも入り込める。
たとえば煙突掃除。
子供なら、狭い煙突の中まで入り、掃除ができるので重宝がられた。
子供は疲れてしばしば煙突の中で寝てしまう。
依頼した家の人が、煙突掃除終了と思い込み、
煙突の中を確認せずに暖炉に火を入れると、
子供掃除夫は、そのまま逃げ遅れて窒息死するというわけだ。

鉱山でも化学工場でも、いわゆる3Kの仕事場には、
必ず子供がいて、ほとんど家畜のように酷使され、
結局、彼らの多くは短命で人生を終えた。
(写真:鉱山で働く少年たち)
国家の近代化の道には、かならず子供の犠牲がある。
インドも児童労働で搾取していることは知られている。
インド株が2倍になった3倍になったと騒いでも、
児童労働など人権無視で産業が盛んになったとも言えそうだ。
人権意識の高い欧州諸国が、もし人権の観点で、
インドを追及し始めたら、インド株はあっという間に
人気が離散してしまうかも知れない。
その意味でインドは火薬庫と言えよう。
たとえば・・・
9年ほど前に、英国でトップクラスのリーテイラーの
マークス&スペンサーが、「ターゲット」になった。
取引をしているインドネシアの縫製会社が児童労働で搾取しており、
間接的に利益を享受しているという理由で攻撃を受けた。
イギリス国民は、不買運動を始めたため、
マークス&スペンサーは対応に追われたという話があった。
しかし、世界がすべて、児童労働に敏感な国ばかりではなく、
場所によっては、未だとんでもないことを続けている国もある。
で、最悪の国はどこだろうか、という話になると、
おそらくアフリカ北西部にある貧国「モーリタニア」ではなかろうか。
(次号へ)
May 5, 2008 10:07 PM
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コメント
中国はそういう社会構造を意図的に作ってるというところが人道に悖る感じがしますね。
投稿者 じゃっく : 2008年05月06日 03:20
欧州でも昨今は人権よりお金という国もあります。 サルコジ大統領は選挙の公約で自分は人権を尊重する人間であると明言しておきながら、中国やリビアとの経済的関係を人権よりも尊重しているように思えます。 ドイツでは児童労働の問題があったGAPのお店が一軒も無くなったのにたいして、フランスではいくつか支店があり、最近また増えるということも聞きました。 治安も悪くなってきており、フランスはますます安心して住めない国になってきているようです。 イギリスではどうでしょうか?
世界中どこでも子供達を労働の為に酷使することはあってはならないことですが、子供達を誘拐し戦士として使うことはもっと恐ろしいことです。 柏餅は手に入りませんでしたが、サッカーから帰って来た子供達とケーキを食べながら、穏やかな子供の日を迎えられてよかったねえと話していました。
投稿者 ハンブルグ : 2008年05月06日 15:52
人権問題 - Human Rights チベットでの中国の存在と人権の侵害
http://www.tibethouse.jp/human_rights/index.html
ー中国政府 チベットの刑務所における人権侵害を無視ー
鉄の棒、棒状の物での殴打、口や生殖器等の傷つきやすい部分に電気ショックを与える、
腕を背中へねじまげ上からつるす、冷水や冷気にさらす、犬をけしかけて攻撃させる、
充分に食事や薬を与えない、独房への監禁を延長する等である。
ー性的暴行ー
棒や電気警棒が膣や肛門に挿入され、それは多大な苦痛をともない、
腎臓の傷害や精神的トラウマといった不治の傷害を残す。
看守たちによるレイプはそれ程報告されていない。
しかし、チベット人女性、特に尼僧にとって、
レイプされたことをひどく恥じる意識があるため、
実際は報告件数よりもレイプがかなり行われている可能性も大きい。
ー女性の権利ー
ある女性は妊娠3ヶ月17日であったにもかかわらず、逮捕された夜の尋問では、
列に並ばされて14時間に渡り寒い部屋の中で立たされっぱなしだった。
彼女は、尋問者に妊娠中であると訴えたが、その願いは無視され、尋問が続けられた。
その結果、次の日、彼女は監獄の便所の中で自分の子どもを流産してしまった。
ー子供の権利 ー
チベットの都会の中心地で建設された最も新しい学校での教育は、
中国の移住民らの子供たち用のものだ。
さらに寺の学校へ子供を入学させるのには高い賄賂を要求される。
1996年~1997年中「厳打」キャンペーンと関連して、
計613名の僧侶と尼僧らが寺から追い出されている。
工業地域の掃除、教師らの衣類の洗濯そして排水の掃除をさせてりすると報告している。
小学生らすなわち6歳~12歳までの子供たちさえ、
ゴム製こん棒、鞭、ベルト、電気線、椅子の足、椅子全体、竹の棒、
その他の道具を使って連打にあわされている。
ヨーロッパ諸国とアメリカそして日本もチベットに人権と自由と独立を認めないと、
北京オリンピックをボイコットすると圧力をかけ経済制裁もやるべきです。
投稿者 renkon : 2008年05月07日 23:08
人身売買、児童労働、性的奴隷……。発展途上国に多いとはいえ、世界中で今なお続く負の連鎖。その連鎖は手をかえ品をかえ、至る所に潜んでいる。
日本にもこの連鎖は蔓延っている。その代表的なのが未成年による援助交際、所謂児童買春は、至る所に蔓延している、一種の人身売買であると思う。
この負の連鎖は、売り手と買い手、双方共に根絶しない限り、続いていく。
しかし、現状はその根本的解決方法は無く、根気かつ地道に負の連鎖に取り込まれる事を防止・阻止していくしかない。また、如何なる理由であれ、子供自ら売り手・買い手にならないよう、教育・環境整備しなければならない。
それ以外、対策は無いと思う。
投稿者 nt : 2008年05月08日 09:48
