2008年05月02日

ボクに後援会はありません。

お忍びレストラン「支店」と税金」から続く。

■ 東京・目黒区議会議員・須藤甚一郎さんは、目黒区行政を日々監視するかたわら、違法性をみつけては、裁判をしてきた。それはたとえば、旧区役所跡地の売却する際、111億1千万円で売れるものを、72億円で三菱商事に売ってしまったことで、差額39億1千万円を取り戻そうとする提訴だった。

■ また青木目黒区長が平成18年1、2月に公費を使って新年会に参加した形と内容(新年会の合計は132回で、支払った会費は111万3500円に及んだ)に違法性を見て、住民監査請求、そして東京地裁への提訴も行った。しかし残念ながら、いずれの裁判も敗訴に終わってしまった。

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――常にお一人で住民監査請求、東京地裁への提訴、準備書面の作成など、弁護士にも頼らず大奮闘ですね?

須藤さん 全部自分でやっているよ。ボクは区議会議員の活動として、訴訟をしているから。レファレンスとしては、逐条口語民事訴訟(自由国民社)が役立つ。条文ごとに解説がついているからね。
(写真:あの記録写真家・福田文昭氏が撮影した選挙用)

――跡地売却では、区は結局、住民・有権者の利益に反したことをやったといえるわけで、実際須藤さんに対する有権者からの反応はいかがですか。

須藤さん 自慢じゃなくお陰様で、二期とも区議選ではトップ当選だったよね。特に去年の1月の区議選では、政務調査費の違法不当問題があって、公明党が6名全員やめた後の選挙だったので、新人を3名出してきた。票割がうまくできていたら、一人がトップ当選のはずだったけど、ボクがトップ。区長交際費問題追及、行政訴訟などを評価されて、4898票という形に表れたと思う。次が3597票で公明の人だったから。前回平成15年の時は、ボクが3042票、次の公明党の人が2508票。

――つまりトップ当選をさせてくれたことが、有権者からの強力な後押しと言えますね。「独歩の会」っておっしゃっていましたが、須藤さんご自身の後援会はありますか。

須藤さん ありませんね。なぜかって、それは、金をもらったら、口を出されるから、後援会のようなものはない。意識してもたないんだ。

――振り返ってみますと、20代で一度、出馬されてました。それから区議になられるまで、32年の時間がありますね。この間どのようなつながりありますか。

須藤さん ないない。雑誌やってテレビやって、その間は。出るとは思っていなかった。区議選に出る直前は、地方紙、月刊誌、週刊誌、テレビなど連載17本あった。あの頃はまだパソコン使ってなくて、ボクは書くのものすごく早いから。メディアの仕事乗ってやってたけど、やっぱり議員になって迷惑かけちゃアレなんで、ほとんどやめた。

――それまでのお仕事をやめて、ターゲットがタレントさんから、今度は区政というわけですね。

須藤さん 一事が万事そうで、ボクは片っ端らから目をつけて追求していく。これがボクの姿勢で、その一つが、「シェ松尾」が入っていて、調べれば調べるほど、おかしいということになったんだ。

――「シェ松尾」の「支店」への公金投入問題に、須藤さんが、今後どのように追及していかれるのか、期待したいと思います。

■ 須藤さんからお話の後、私も少し調べてみると、目黒区に限らず行政は必ずしも区民の利益を守っているとは言いがたいことがわかる。たとえば、目黒区が雑誌「東京人」の別冊「目黒区を楽しむ本」という、タイトル通り目黒区を紹介する本を「区政75周年記念」として出したことがあって、通常考えられないほどべらぼうな費用を製作者側に支払う愚をおかしている。これについて須藤さんは区議会でも問題にするとともに、住民監査請求をしているが、4名いる監査委員の顔ぶれを見ると「2人が与党会派(自民・民主)、区のOB、税理士。監査委員を選ぶのは区長だがら、区長が違法したと監査するわけがない」と須藤さんは監査システムそのものに疑義を呈する。

■ インタビューを終えた後の雑談で、須藤さんは「都議の後藤雄一さんと、たまたま地裁のエレベーターで会った折り、『行政訴訟、何本やってるんですか』と聞いたら『いやあ、何本かわかんない、7本か8本』って言っていたよ」と苦笑しておられた。一昨年私は後藤議員の活躍を記事で紹介したが、彼は都議になる前から東京都の不正摘発に着手。住民監査請求や裁判で行政を是正してきたが、須藤さんも軌を一にしている。「戦略としての訴訟」を標榜するお二人のようにねばりづよく地方行政を監視する人たちがいてくれるおかげで、行政の怠慢や暴走を食い止めることができているのは言うまでもない。


May 2, 2008 06:58 PM

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コメント

行政の役割は難しい。誰かをサポートすれば、誰かの得を削ることになります。

>目黒区に限らず行政は必ずしも区民の利益を守っているとは言いがたいことがわかる。

須藤さんは、とっても純粋にフェアネスとはなにかを追求している人だと思います。

「区民」と一言で言いますが、区民の利益を守るということは、一筋縄で括れないことはちょっと考えると良く分ります。

しかたがないので、同じ土俵の上で、ルールを守って、勝者がいくらかの余分な利益を得て、負けたら、利益の一部を拠出するのが人間社会のフェアネス。

須藤さんは、土俵を出来るだけ平らにし、極力正確に丸くして、片方が特別な利益を得ないように頑張っているのだと思います。縁の下の力持ちです。ありがたいです。

そのような人を紹介してくださった社主にお礼申し上げます。

投稿者 エディ : 2008年05月02日 22:47

まぁ政治はそう単純でもないけどね。
今滅茶苦茶に叩かれている福田首相だって、
道路族とか経済会の面々からしたら英雄なわけで・・・

投稿者 マジック : 2008年05月03日 11:03

私は正義の味方ヅラして、芸能人がくっついた別れただの下劣な報道をする芸能レポーターが大嫌いだが、須藤氏の一連の行動を見て、認識を改めた。
須藤氏には、もう芸能人のケツを追いかけまわるのはやめて、目黒区議会議員としての仕事をまっとうしてもらいたい。

投稿者 やっちゃん : 2008年05月03日 11:23

行政の横暴をチェックするのは立法機関の重要な役割。
でもね、議員さん達の本分はあくまで立法行為ではないのかな?

行政機関の無駄遣いを議員が糾弾する姿は一見格好良く見える。
「でもねじゃあ議員さん、あなたは一体何の為に働いているの?」
との疑問が涌いてくる。
無駄遣いチェックなどは市民オンブズマンにでも任せておけば良いのではないかと。
議員にはこの区や市(県・国)をどうするべきだと思うのか、
その構想力・実行力を競って頂きたいと思うのだが如何か?

投稿者 tkbanker : 2008年05月03日 18:54

「でもねじゃあ議員さん、あなたは一体何の為に働いているの?」って、じゃあね、あなたは何やってるわけ?

一人の議員がなんでもできるわけないでしょう。自分が議員になって区や市(県・国)に関する構想力・実行力を披露するとか、自分がオンブズマン活動に参加するとことで議員が立法行為に注力できるようにするとか、あるいはそういう議員の活動を支える行動をするとか、やればいいだけの話でしょう。

「その構想力・実行力を競って頂きたいと思うのだが如何か?」なんていう、人任せの言い方しているあなたみたいな人こそが、民主主義という制度をだめにしている。

須藤甚一郎がやってきたことは、それ自体として正当に評価すべき。

投稿者 pasajero : 2008年05月05日 12:14

pasajero さま

>「その構想力・実行力を競って頂きたいと思うのだが如何か?」なんていう、人任せの言い方しているあなたみたいな人こそが、民主主義という制度をだめにしている。

あなたみたいな立派な人ばかりの意見で物事が決まらないのが、民主主義です。
私みたいな人任せのだめ人間でも
政治に口を出す権利はあるんですよね!残念ながら。(笑)

>須藤甚一郎がやってきたことは、それ自体として正当に評価すべき。

僕がその地区の有権者なら投票しないけどなー。

投稿者 tkbanker : 2008年05月06日 19:48

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