2008年03月07日
長靴の国から来た大女優
イタリア女優のソフィア・ローレン(73)が、29年ぶりに来日。
昨日都内でイタリア・ジュエリーブランドの会見に出席。
多数の取材陣が集まったものの、一つの質問に答えただけで、
会見はすぐに打ち切られてしまった、
・・・という記事が各スポーツ紙のウエッブに掲載されていた。
「ソフィア・ローレン」の名前はどんな風に形容されていたか。
・イタリアの女優(日刊スポーツ)
・映画「ひまわり」などで知られるイタリアの大女優(スポーツニッポン)
・イタリアの大女優(スポーツ報知)
・伊のベテラン女優(デイリースポーツ)
・イタリアが誇る大女優(東京中日スポーツ)
・イタリアを代表する大女優(サンケイスポーツ)
具体的な作品名で装飾したスポーツニッポンが一歩抜け出ており、
日刊スポーツの表現はあっさりめで、素っ気なかった。
29年ぶりの来日だから、ソフィアも日本を楽しみにしていたことだろう。
会見場には、取材陣約100名、それも台湾や香港からも来ていた。
カメラは10台だから、ソフィアにとって取材規模的に不足はないはず。
会見場にソフィアは午後2時20分ごろに登場予定なのに、
実際に姿を見せたのは、3時過ぎだった。
3時までは出たくない
という理由だ。
天岩戸じゃあるまいし「出たくない」もないだろう
と、実際我がままな女優だな、と一通りアキレたものの、
すぐに、彼女の事情を考えてみた。
73歳の大女優にしてみれば、
この晴れの会見で、シミ、シワひとつ見せるわけにはいかない。
実に力の入った化粧が必要だったことだろう。
シワを隠すためには、当然時間がかかる。
ましてや、昨日の東京はカラカラの乾燥状態。
滞在ホテルや会見場も暖房で、お肌はバリバリだ。
だから、逆算してとても3時までには間に合わないと判断したに違いない。
そして、化粧もうまくいき、
40分遅れで姿を現したソフィアは、
29年ぶりの日本の取材陣を見て、がっかりしたと思う。
取材人は、年齢、世代的に若く、
「ふたりの女」や「ひまわり」で女優魂全開で輝いていた頃の彼女に
接していない人たちがほとんどだった。
これはかなり、ソフィアにはきつかったことだろう。
質疑応答で、最初の質問はイタリア記者からで、
イタリアをアッピールして、という要求が出された。
「イタリアのファッションや食文化がなくなると、
世界はとても寂しいものになる」
そんな風に答えて、時間がないという理由で、
会見を一方的に打ち切られた。
彼女は何のために会見場にいるかと改めて考えたのではないか。
自分と離れた若い世代の取材陣、
イタリアの宣伝ウーマン役を演じさせられて、
結局ソフィア自身、自分でなくてはダメ、
という点を大事にしてくれないことに腹が立ったのかも知れない。
巨大なエゴも魅力に変えられる大女優なんだから、
前提としてまず、彼女に満足感を与える設定をほどこさないと、
ファンが満足する答えなど引き出せない。
4日に来日して、パーティなどに参加しては、
早退していた彼女がなんとなくわかろうというものだ。
29年ぶりに訪れた平成日本に、彼女の「立ち位置」がなかった。
もしロマンス・グレーの取材記者たちで埋まっていたら、
彼女の態度ももっと柔らかかったように思う。
これからは、過去に栄光を背負ったセレブリティが来日した場合、
その辺りまで配慮した受け入れ方を考えないと、
よいインタビューがとれないだろう。
・・・・・・・
(来週3月10日(月)に新書「角川oneテーマ21」で、私の「裏読み『会社四季報』」(角川書店・税込720円)が発売されます。画期的な内容に仕上がったと思います。手がけた分野がちょっとサプライズでしょうが、『秋津学』の筆名で、他にもロングセラーとなっている「株価チャート練習帳」「株価チャート練習帳 スイング&デイトレ編」「『会社四季報』練習帳」の3部作がありますので、こちらも合わせてお読みいただければ幸いです)
March 7, 2008 10:58 PM
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://blog.nikkansports.com/mt/mt-tb.cgi/16081
コメント
ソフィア渋すぎです!「木です」とか答える中京地区のイナカモンのイチローとは大違いです!
ロマンスグレーのオジサマで取材陣固めるプラン大賛成せざるを得ません!
これ読んでるマスコミ関係の人、マスコミに就職したいと思っている大学生、この記事チェック、チェック!
投稿者 夫名無しですが : 2008年03月07日 23:18
早速拝読します。飽きつ学ぶとはしゃれたペンネームですね。
ソフィアの名は智恵の「智」のはずですが、「我」が出すぎちゃいましたね。「苦い米」は私の生まれる前の作品です。
大女優 ソフィア日本で 苦い米
・・・・・・・
ベビーコメ
ご愛読ありがとうございます。
>飽きつ学ぶ
「飽きずに学ぶ」からとった筆名だろう、と友人にも
言われるのですが、残念ながら
実は違います。
内緒で、深い~意味があるのです。
2008-3-8 21:15
投稿者 夫どっこい : 2008年03月08日 01:39
質問なんですが
今回発売されるような書籍で、秋津学というペンネームを使う理由って何かあるのですか?
社主の経歴や、実際の仕事内容からして隠すような事ではないかと思ったので。(まあ、ここで宣伝しているので隠している訳じゃないでしょうけど)
最初に出版したときに、本名を出せない事情があって、そのまま~ということなんでしょうかね。
これが、エロ小説だったら本名は出せませんでしょうけど、経済書で?という素朴な疑問です。
・・・・・・・
ベビーコメ
ご愛読ありがとうございます。
まあ、言ってみれば気分ですね。
あまり深く考えないでください。
2008-3-8 21:15
投稿者 うえうえお~ : 2008年03月08日 16:42
全面的に同意です。社主!
それにしても綺麗に化粧してたなあ。
投稿者 EJ : 2008年03月08日 21:15
今回は社主さまに同意。
イチローや落合はソフィアから一流の人間の身のこなし方、受け答えを色々と学ぶとよい。
社主さまが秋津学さんだったとはびっくりです!
投稿者 三浦 : 2008年03月08日 21:57
マスコミにも知的ユーモアのセンスは必要ですよね。
バースデーケーキを用意してあたかもファンが贈ったかの様に写真を撮るスポーツ紙のレベルではとても出てこないアイデアですね。社主に脱帽です。
ペンネームから、てっきり社主様は松本市出身かと思ってしまいました。
投稿者 待夢 : 2008年03月09日 00:19
30年位前に来日したときは、ホンダのスクーター(?)のCMで結構その当時の若い人にも認知されてましたからねぇ~。
、、って、当時私も“若い人”でした(笑)。
CMで「ラッタッタ~」って叫んでましたものね、ソフィアさん。
・・・・・・・
ベビーコメ
ご愛読ありがとうございます。
見つけました!情報ありがとうです。
ソフィアのCMって、↓コレでしょ?
http://nagoya.cool.ne.jp/takakuro/roren.jpg
2008-3-9 20:30
投稿者 真帆 : 2008年03月09日 16:18
おはようございます。
そうですそうです、懐かしいですねぇ、どうもありがとうございます。
当時TBSで「すばらしき仲間」というトーク番組があって、それの提供がホンダだったんですよね。
そのときのCMが印象に残っていました。
ついでに思い出しだんですけど、ジュリアーノ・ジェンマが“スズキのジェンマ”っていうスクーターのCMに出ていたり、こういう有名どころの世界のスターさんを起用するのが流行りだったんでしょうかねぇ~。
投稿者 真帆 : 2008年03月10日 08:06
私が「飽きつ学ぶ」を「しゃれたペンネーム」と書いた理由は、「飽きずに学ぶ」という教科書的規範的な名前の「あきづ」にみせかけておいて実は「人間だから飽きつつも、然して学ぶ」の「あきつ」。すなわち「あきつ、まなびつ、いきていく」と2段構えのしゃれたペンネームだなと思ったわけなんです。はずれ。
投稿者 夫どっこい : 2008年03月11日 04:59
>内緒で、深い~意味があるのです。
そう仰しゃると、余計に揣摩したくなりますよ。
「秋津」の「あきつ」は、「現つ」ではないでしょうか。「現つ神」などと言う場合の「現つ」です。そして「学」は、「まなぶ」ではなくて、例えば数学や物理学等の「がく」ではないでしょうか。合わせて「あきつがく」と読んで、「現つ学」を意味します。たとい暗にではあっても、御自分の著書を自ら「現つ学」と称される事は、ご性格上、社主殿は奥床し過ぎて出来ないのでしょう。だから、内緒なのでしょう。
「現つ神」は、尊い神でありながら、外見は人です。同様、「現つ学」は、本の装丁こそ、新書の体裁で至って普通ですが、その実、厳めしい装丁の学術専門書なんかよりも、立派な智慧を蔵していると云う事ではないでしょうか。
いずれにしても、検閲、推敲など、余分な負荷を強いて来た僕としては、売り上げ増加に協力すべきでしょう。検閲を強いたと言えば、他にも、例えば孤愁庵人先輩も、4冊まとめて既に購入なさったかもしれません。正しい日本国民!殿に至っては、御親戚の皆さん一人一人に4冊1セットずつ配っても余るくらい買って、実際に余ったら、近隣の区立か村立の図書館に寄付くらいされるのでしょう。
・・・・・・・
ベビーコメ
ご愛読ありがとうございます。
一冊売ってナンボの世界ですので、
綾木先生にも印税のご協力をよろしくお願いします。
「秋津学」、名前の由来について
揣摩憶測の範囲を超えていないのは残念です、
いろいろ考えて頂いて頭の体操にはなると思いますが
正攻法で当てること自体不可能なケースと言っておきましょう。
2008-3-12 15:00
投稿者 綾木誠之進 : 2008年03月12日 11:56
ソフィアが,頼リ無さそうな連中を一瞥して、会見を打ち切ったのは、無理も無い。「亀の甲より年の功」を、お膳立て出来ない「誰かさん」は、お粗末。亀の甲・絶滅危惧せよ・年の功。
投稿者 アルタイル : 2008年03月13日 05:35
ソフィアが会見を切り上げたのではなく、主催者側が最初に質問したイタリア人記者がイタリアの宣伝以外にもう一つ今回の来日やその目的となった事ではなく、イタリア国内事情についての質問を行い、それに戸惑ったソフィアをかばう意味で打ち切ったのです。それを3流スポーツ紙等が前後の脈絡無く書きたてただけの事なんです。昔からのファンで来日時にもお会い出来た事もありますが、決して三流紙のような人ではありませんよ。
・・・・・・・
ベビーコメ
ご愛読ありがとうございます
イタリアンさんの誤読です。
記事をよく読めばおわかりいただけますが、
私は、取材する側がもっと、ソフィアさんの若い頃からの
活躍を知っている映画のプロ記者が出かけるのが、
理想だと言っているのです。
ソフィアさんと聞いて、「誰?」と思うような若い今の記者では、
ソフィアさんが、気の毒だと述べています。
三流紙ってどれよ?
2008-4-22 12:00
投稿者 イタリアン : 2008年04月21日 23:08
花も実もある
サムライは
オモイヤリこそ
武士の本領
投稿者 アルビレオ : 2008年05月02日 11:58
