2006年09月04日

日本が無知だった頃

米国は為替ドロボーだった。
わっかるかなあ~、わかんねえだろうなあ・・・
(ってギャグあったそうですね。古すぎてゴメン)

かつて明治政府や本州人はアイヌから土地を収奪した。
彼らの算数に対する無知を利用して、物を奪った。
こうした行為を一種の悪しきビジネスととらえる向きもあるが、
汚いやり口であることには変わらない。

でも、米国のやり方はもっとえげつなかったことを、
歴史は教えている。

今日の話は、日本の歴史教科書にも、
ましてやアメリカの歴史教科書にも書かれていない、実話である。

perry.JPG

幕末1853年、ペリー提督(写真:ご一行様)が日本にやってきた。
徳川幕府をブレイクダウンさせた社会的政治的騒動の始まりだ。

米国や英国のような外国に貿易の門戸を開くために
不平等条約に署名するように、将軍家は強いられた。
この不平等条約はとてつもなく不平等なもので、
英米などにとってぼろ儲けができる内容となっていた。

加えて、金銀為替によって英米は、
莫大な為替差益による収益を得ていた。
これは世界の通貨や為替知識に対する日本の無知に乗じたもので、
経済学者の試算によると、
日本から英米らに流れたお金は、2000億ドル(約24兆円)といわれる。
その典型的な手口は、粗末なメキシコ銀を純金と交換するというもの。

その結果・・・

日本には、悪貨のメキシコ銀が山のように残った。

このトピックについて米国の友人と議論したとき、
しゃらくさいことにも、彼は私に、
それがビジネスだよ」と、うそぶいた。

そういう考え方もあるだろう、しかし、アイヌの例を見るように、
また米国がインディアンにしてきたことを考えると、
汚いやり口であることに変わりはない。

こうした為替差益で莫大な金がどんどん収奪されていくのを
見抜いたのが、当時の勘定奉行・小栗上野介(おぐりこうずけのすけ)だ。
しかし、彼の懸命の努力にもかかわらず、
米国と英国らが日本から持ち出した金は、
彼らに日本が門戸を開く前に蓄えてあった金の半分だった。

当時、日本は世界の金の3分の1を保有していたから、
英米の儲けのすごさがわかろうというものである。

日本は、この悪賢い英米から学び、植民地政策、
軍拡主義の道を選択していった。

しかしもしそれをしなければ、
一体この国の形はどうなっていたのだろうか。

September 4, 2006 09:10 PM

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コメント

初めて知りました。勉強になりました。ありがとうございます。


為替、金、株式などの相場は、「概念的」な行うビジネスだと思うので、
悪しき正しきの判断が非常に難しいですよね。
付加価値を付けて、消費者に何かを提供する形態のビジネスではないですもんね。


モノやサービスに関するビジネスだったら、
例えば100円のものに20円分の付加価値をつけて、買ってもらう。
ってのがビジネスなんですけどねー。。。
ただ、ここでも「100円」とか「20円」という概念的価値表記が発生しているので、
結局はモノの普遍的な価値というよりは、やっぱり人間が付ける概念的な価値でしかありませんが・・・。


中国で1円で仕入れたライターを日本で100円で売るのは、
汚いやり口や搾取かというとそうではないように思えますし。

ああ、、でも、今回のは武力を背景にした不平等条約に端を発してるかと理解しましたので、
無知な人間に対するビジネスというよりは、
弱者に対するかつあげってところでしょうか??

うーん、、、このトピック・・・。判断が難しいですね・・。

ブラックショールズモデルの本を読んだものの、理解できなかった私には、為替をはじめとした相場ビジネスを判断するだけの能はないようです・・。


ただ一点、感情的には、む・か・つ・き・ます!!!

投稿者 侍ファイター : 2006年09月04日 23:18

いつも楽しんで世界一小さい新聞を読ませていただいています。
残念ながら,高校の日本史を選択したものに取って,欧米による日本からの金銀の為替差益による金の略取は一般的な基礎知識だと思われます。この手の手法はどの国も用いた常套手段であり、何も欧米だけが悪いのではないと思われます。いろんなことがあってビジネスです。流されず,正しい知識をもって、対処しなかれば、現在でも同じことが繰り返されます。いかがでしょうか?

投稿者 タコさん : 2006年09月05日 05:37

どういう点が無知だったのか、どういう手口だったのかとか、もう少し詳しく書いて欲しかったと思います。
そうでないと「米国は為替ドロボー」だったとの説明が足りないと思いました。
ただ日本が無知だったというより、日本の主張が通らず条約を盾にゴリ押しされた感じが強いですね。

差し出がましいようですが、以前に私が学んだブログを紹介します。
(urlを載せても良いのでしょうか?)

http://blog.mag2.com/m/log/0000000699/75228891.html?page=12

投稿者 ねこ : 2006年09月05日 08:10

>日本は、この悪賢い英米から学び、植民地政策、
軍拡主義の道を選択していった。

しかしもしそれをしなければ、
一体この国の形はどうなっていたのだろうか。

う~ん。。。
考えてしまいました。
歴史的史実というのは、意図的に教えられたり、教えられなかったりするものなのですね。
歴史から学べとか
よく言われますけど。。。

だから仕方がなかった・・と総括してしまうのにも
ためらいがあります。

人間の歴史というものを俯瞰して人間を眺められるほどには、程遠く
わたしはまだまだ、未熟だと思いました。

投稿者 うふ♪ : 2006年09月05日 08:27

もう20年近く前になってしまいますが、当時の中学校の歴史の教科書には記載されていましたよ。

・・・・・・

ベビー日刊のコメント

どんな内容だったか、
思い出してもらえますか。

2006-9-5 10:06

投稿者 yuki : 2006年09月05日 09:54

学校では、当時の日本は金よりも銀の方が価値が高かったため
(喜んで)言い値で金/銀交換したって習ったような記憶があ
ります。

投稿者 権俵 : 2006年09月05日 11:30

温故知新、無知は罪なり
こんな言葉が頭によぎりますが、現在の日本を見る限り先人達が
行ってきた道は、まだましだったのかな~と感じます

小泉首相がサミットの席上で「韓国もG7に入れてはどうだろう」と
言ったところ 「ナイスジョーク」と爆笑された韓国も形は違えど
同じような状況下での対応(道)の違いで爆笑される国になったのでは
(あくまで1つの要因として)

投稿者 mac : 2006年09月05日 11:40

>しかしもしそれをしなければ、
一体この国の形はどうなっていたのだろうか。

社主は「どうなっていた」と考えられているのですか。
本当にそうした方が、日本人が幸せになれたと言えますか。
他人から冨を収奪されたからといって、自分も収奪者になって、
それで本当にこの国の人々が幸せになったと言えるのでしょうか。
その点の分析をきちんとしなければ、強盗の居直りにしか見えません。ぜひ続きを書いてください。

投稿者 じゅんじゅん : 2006年09月05日 11:44

徳川の資産を、小栗判官が猫ばばしたかのように言われ、明治政府に悪者にされていますが、やはり歴史というのはその時の都合により何とでも解釈されるモノですね。

欧米に搾取された事実を知っていれば、糸井さんも赤城山に穴を掘らずに済んだのに・・・コレも古!

ノーテンキに地球市民なんて言ってる皆さん。
世の中はそんなに甘いモンじゃ無い事に、気付いて貰いたいモノです。
そして、交渉の背後には必ず武力がある事も、常識として備えておいて下さいね。

投稿者 あるぱか : 2006年09月05日 12:24

この問題は、日本人の無知につけ込んだと言うより、総領事ハリスが例の不平等条約を背景に強引に幕府に飲ませた話だったと思いますが。詐欺と言うより強盗です。

いわゆる金銀兌換率の問題は、あまり知られていない話ではなく、演劇や映画の題材にも多くなっています。ちなみに私がこの問題を初めて知ったのは、中学生の時(30年前)平賀源内を主人公としたNHKドラマ(「天下御免!!」だったかな)です。そのほか鞍馬天狗など幕末を舞台とした時代劇ではよく出てくるテーマです。
当時の日本が銀を多く産出する西日本(石見銀山など)と金を多く産出する東日本(佐渡金山など)が異なる貨幣を使用していたため、国内で独自の金銀兌換率を使用していたことに問題の端を発しています。ただし、幕府の官僚は欧米の中国における搾取の手口をそれなりに研究しており、無知につけ込んだというわけではなさそうです。

金銀兌換率を話題とするなら、中世、石見銀山が全世界の銀生産量の3分の1!!を産出していた頃、後期和冦との絡みでスペインやオランダの東インド会社が大もうけした話の方が、おもしろいかもしれません。こちらは詐欺の話です。

ちなみに、これらの話は古銭収集マニア(おたく)の皆様のストライクゾーンです。

投稿者 元保健所職員 : 2006年09月05日 15:12

アメリカではなく、インカ帝国だからスペインですが、もっと酷いことしてますよー、社主さま。(^^
インカ帝国皇帝を捕らえて、保釈するから金よこせ、と言って大量の金を収奪したあげくに、火あぶりを変更して絞首刑で処刑しました。
キリスト教が布教の影でやったこの手の詐欺は数えきれません。ハワイでもカリブでもやったはず。
まぁ、西欧式の考え方なんてどこも一緒でしょう。
それから、アーネスト・サトウが、日本に西洋文明を持ち込んでしまって申し訳ない、と懺悔文を日記に記載しています。
アメリカを牛耳るネオコンは宗教を民衆操作に利用する、という思想ですよね。宗教=哲学は、その為の必要性で言われているんだと感じます。
ようするに、西洋式はどこまでも根っこは「差別」だと感じます。
それから、江戸幕府がアイヌにやった、もっとも酷い騙まし討ちは、話し合いの席を設けておいて、首長たちを闇討ちにした件です。これが原因でアイヌは敗北しました。
幕末、小栗はその後、明治政府に陥れられて、為替のカラクリの責任取らされたんでしたっけ? 切腹、病死、どっちでしたっけ?(うろ覚え ^^;)
歴史を学ぶ時は、善悪を考えると挫けます。(^^;
それを基準にしていると、矛盾した部分が見えなくなる。
戦争の罪は、有能な人材が多く未明に失われる事に尽きる、とは誰の言葉でしたかねぇ・・・。その通りだと思います。
戦争は、政治で考えてもエコで考えても、「無駄」以外の何者でもないとも思いますね。

投稿者 主婦A : 2006年09月05日 16:46

国際的に無知なのは、この時だけじゃなく少なくとも原爆落とされる(終戦)まで続いてましたよね? どう考えれば、アメリカみたいな国と戦争して勝てると思うんだろう? 国際検証を無視した全く無謀な行動です。
金取られるよりそっちの方がもっと無知ですよ。おかげで数え切れないほどの犠牲者が出たわけだから。
もう一言加えれば、相対的に今現在も日本人は国際交渉が政治、庶民レベル共に下手で、おいしいところは近隣アジア諸国、もしくは欧米の人達に持っていかれているわけです。主が日本人側の時でもね。これは大昔だけじゃなく、現代日本人の気質も一緒。よく言えば人がいい。悪く言えばバカ正直。しかしそれを日本人の美徳とまでいう人(特に外国にいる日系何とか人)がいるから余計本質に辿り着けないわけですよ。やさしい国民性だなんて、分けわかんないこと言ってね。
我々がここから学ぶべきことは歴史がどうこう言うよりも、あるぱかさんが言っているように、各国の武力のことも視野に入れて、そして交渉事をうまくやることを考えるべきだということですよ。第二次大戦もそれができないために、ああいうことになっちゃたんだから。
金取られたのは悔しいけど、結局交渉は人間同士。いくらでも解決策はあったはず。
それから白州次郎みたいなのが、当時冷静になれずワーワー騒いで今の日本でヒーロー扱いになっていること自体、おかしいことですよ。生前の彼を皆さんもっとよく知っていたら、とてもじゃないけどあんなによく書けないですよね。死んだから書けている部分はかなりあるみたいですよ、親戚筋によるとね。

投稿者 Lupin : 2006年09月05日 18:02

別に取り立てていうほどのことじゃないでしょう。
貴金属の相場差に乗じて儲けるなんて太古の昔からの常套手段。
戦国時代から江戸時代最初期にかけて日本の各勢力、特に西国各大名が銀を武器にアジア経済で大きな力を持ったのと、あまり変わりはありません。
そういう意味で石見銀山なんかは世界史的に非常に重要な存在だったりするわけです。日本人が思っているよりもずっとね。
江戸末期の状況は単に、長年続いた鎖国によって他国経済との風通しが悪くなっていた状況下で(完全に閉鎖されていたわけではないのは常識)、いきなり窓を開け放ったことの副作用でしかありません。

まあそういう形で強引に窓を「開けさせた」のが武力を背景にした横暴だというならまあ話は分かりますが。
開けた後の金の流出は単なる正常な経済活動で、搾取でも何でもありません。
国と国との間で消費者契約法みたいな話をしたってしょうがないんです。

投稿者 関ヶ原で西軍が勝っていたら時代は違ったかも : 2006年09月05日 19:45

まあ、アメリカ人にとってみれば一種のビジネスでしょうね。
日本人って、江戸時代からの士農工商の流れでしょうかね。
商売で上乗せして利益を取るということにたいして、ピンハネ
的な考えがありますよね!そんなのアメリカ人にとってみれば
当然的な考えなんですよね。日本人って、本当に利益度返しで
頑張っていることに対してはすごい賞賛的な意見があるけど、
絶対そんなの無理なのに。。。その辺の考えの差もあるんじゃ
ないでしょうか。。。

投稿者 ココア : 2006年09月05日 20:07

>じゅんじゅんさん
>本当にそうした方が、日本人が幸せになれたと言えますか。
>他人から冨を収奪されたからといって、自分も収奪者になって、
>それで本当にこの国の人々が幸せになったと言えるのでしょうか。

その歴史の結果として、あなたがこの世に生まれ出でたという幸福があるのですよ。もちろん不幸も歴史の結果ではあるのですが、生れ落ちた瞬間から死の危険にさらされている人々は別として、この平和な国で幸せな生を享受している身で、簡単に先人が下した判断を悪だと斬って捨てるような言い方には違和感を禁じ得ません。結果として収奪者と云われることになったとしても、それはぎりぎりのサバイバルの為の判断であったということに想いは至りませんか?

投稿者 のぶ : 2006年09月05日 20:30

現在のように、「いざという時はアメリカが守ってくれる。国連もあるし(ほとんど幻想だが)」という安穏とした時代とは全く異なる、弱肉強食の時代に、欧米列強から、100年以上遅れた国が、ルール無用のサバイバルゲームに無理やり駆り出されたわけでしょ。富国強兵を図っていなければ、どっかの植民地にでもなっていたでしょう。国民全員がガンジーのような無抵抗主義者になれますか ? 右の頬叩かれたら、左の頬をだしますか ? もちろん、もっとうまくやれた可能性はあるだろうけど、あれが、当時の日本の国力(人・物・金)で得られる究極の選択だったのでしょう。美化はしないまでも、十分な敬意は払うべきでしょう。

投稿者 藤田 : 2006年09月06日 08:07

今回のトピックについては下記の本に詳しく解説されています。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4163669809/249-0972480-3477916

日本国内と海外の金銀の交換比率の差を利用して、日本国内の金を大量に持ち出したのだとか。社主さんが書かれた「不平等条約」の影響によって、いかに日本の財政が危機に瀕することになったのかがよくわかります。必読の書です。

投稿者 鯉狂い : 2006年09月06日 20:36

幕末の金の流出は通貨の交換比率だけが問題ではありません。

詳しくは佐藤雅美著「大君の通貨」文春文庫を読んでください。

投稿者 KT : 2006年09月09日 21:25

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