2007年02月03日

「フットサルの伝道師」が目指すもの:上野竜一

 今年9月に開幕する日本フットサルリーグの愛称が「Fリーグ」と決まった。8チームが参加し名古屋からも、昨年4月に日本初のプロフットサルチームとして発足した「大洋薬品/BANFF」が、チーム名も新たに「名古屋オーシャンズ」として参戦。新チーム名の発表会見が1月24日、名古屋市内で行われた。

 チームを率いる真境名(まじきな)オスカー監督(42)は「フットサルの伝道師」と呼ばれる、日本フットサル界のカリスマだ。ブラジル・サンパウロ出身の日系3世で、ブラジルの強豪チームでプロフットサル選手として活躍後、日本へ移住し、国内最高のプレーヤーとして活躍する傍ら、大会などを企画運営、引退後も指導者としてフットサルの普及、レベルアップに力を注いできた。

 来日したのは1989年(平元)。仕事を求め日本にやってきたが、フットサルを続けたいという思いもあった。「82年にブラジルで開催された第1回世界サロンフットボール(南米で発展したフットサルの起源)選手権大会に日本代表が出場したのを見て、日本にもフットサルリーグがあると思っていた」という。しかし当時、日本では競技を知る人はほとんどいなかった。

 工場で電化製品の梱包業務などをして働きながら選手活動、普及に力を注ぎ続けた。「昔、ある地方でフットサルクリニックをやった時、サルの一種がやってくると思われた(笑)」(同監督)こともあった。地道な活動が実を結び、Jリーグの誕生、サッカー日本代表のW杯出場、日韓W杯開催を引き金に、今では競技人口が約150万人にまでなった。会見で同監督は「感無量。とてもうれしい」と話した。

 日本のフットサル界が大きな転機を迎える。「リーグができて、プロ化の流れが進めばこれからもっと変わると思う。子供たちにも目標ができる」。日本初のプロチームであるオーシャンズが優勝することに意味があると感じている。「責任もあるけど、やりがいがある。南米の人間は負けず嫌い。負けたくない」とオスカー監督。フットサル界のカリスマはリーグ初代王者の先に、競技の更なる発展を夢見ている。

February 3, 2007 03:30 PM 投稿者:上野竜一