2007年09月01日

業界初、津競艇が行う粋な計らい:津波謙次

 競艇界は28日から愛知県・蒲郡競艇場でSG「モーターボート記念」がスタートして、連日盛り上がっている。日刊スポーツでも企画満載で掲載しているが、津競艇ではファンと施行者が一体となった企画がスタートしようとしている。

 9月5日から10日まで、津競艇で行われる「JLC杯争奪戦」で、津は各レースに一般公募で冠名を募集する「冠協賛レース」を実施する。1レースにつき1万円、優勝戦は2万円の協賛金を支払い「●●結婚記念」「○○誕生記念」などのレース名をサブタイトルとして付けられる。特典として当日の出走表にレース名などが掲載され、場内テレビやCS放送でも紹介される。さらに当日は4人以内まで特別席に招待するという、ファンにとっては最高のプランが用意されている。

 競艇では協賛レースが行われた際、集まった協賛金を社会福祉を目的とした団体に寄付するパターンが多い。今回の津競艇も同じ方法を取り入れるが、寄付先が (財) 日本対がん協会の“乳がんをなくす ほほえみ基金”となったのだ。詳しくは別項を見てもらいたいが“ほほえみ基金”に寄付するのは業界で初の試み。今回の決定について津競艇の施行者は「来年3月に津で女子王座決定戦(G1)が行われますし、女性の観点に立った寄付先を考えました」と話した。当地で開催されるビッグレースを見据えて、施行者がアピールしたい意味合いも感じたが、主役は“女性”というのを大きく印象付けた。

 粋な計らいとはいえ、今回の企画は喜ばしいことと思う。プロの女子競艇選手は現在約150人前後いるが、1人1人が生身の女性なのだ。乳がんという病気を正面からとらえて、考えて、今回の寄付ニュースを見て何かを感じ取るはず。これからの津施行者の取り組みとともに、選手たちの動向も見守りたい。【津波謙次】

 ◆ (財) 日本対がん協会 がんの早期発見や早期治療、生活習慣の改善によって、がんの撲滅を目指す趣旨で1958年(昭33)8月1日に設立された。現在は東京に本部があり、全国46道府県に支部がある。

September 1, 2007 09:29 PM 投稿者:津波謙次