2007年01月07日
杉山ダービー出場へ一走入魂:津波謙次
記者の仕事をしていると、どうしてもお正月気分を味わえない。特に競艇に関しては、東海地区にある4つの競艇場が、年末年始にレースを行うから、落ち着くヒマはない。
毎日、しのぎをけずる選手たちも同様だが、トップレーサーの走りを見ていると、今年にかける思いが伝わってくる。なかでも、4日まで蒲郡競艇に出走した87期の杉山正樹(27=愛知)は、高い目標を持って07年に臨んでいる。「今年の目標はダービーに出ることです」。競馬や競輪と同じく、競艇界もダービー(全日本選手権、10月3日から東京・平和島競艇場)に出ることは容易ではない。優先出場選手以外は、前年8月から7月いっぱいの1年間で勝率上位の選手が選出。約1500人いる競艇選手のなかで、わずか52人しか出られない狭き門だ。
勝率アップに向けて目前の1走1走が勝負。杉山は全く気が抜けないが、どうしても出場したい理由があった。「あのことがあったから今、頑張ろうって励みになる」。“あのこと”とは、昨年4月までさかのぼる。常滑競艇でG1戦に出走した際、整備規程違反を犯してしまった。後日の褒賞懲戒審議会で1か月の出場停止処分が下ったが、さらに向こう1年間のSG戦及び全国発売のG1戦に出場できない重いペナルティーが待っていた。そのため、今月23日から行われる「新鋭王座決定戦」(G1、大村競艇)にも出場できなくなった。「新鋭王座-」はデビュー7年未満の選手しか出場資格がなく、杉山は最後のチャンスを棒に振った。「今が絶好調だから、本当は新鋭王座に出たかった…」と唇を噛みしめ、悔しがるのも無理はない。
落ち込んでいても始まらない。そう考えた杉山は、今年のダービー出場に向けて気持ちをリセットした。「もし、今を逃したら僕がSGに出場できるチャンスは、これから一生ないと思う。来月は浜名湖でG1戦が2つ(東海地区選、ダイヤモンドカップ)あって正念場だと思うけど、地道に(勝率を)積み重ねたい」。7月末まで長い道のりだが、集中力を途切らさず、自力でSGキップを勝ち取ってほしい。
January 7, 2007 01:10 PM 投稿者:津波謙次
