2007年08月02日
競輪界の“ハニカミ王子”の弱点は?:川尻将志
最近のスポーツ界はまさに“王子ブーム”。野球の斎藤祐樹、ゴルフの石川遼を筆頭に、ルックス、さわやかさが売りの若手選手の台頭が顕著だ。そんな中、競輪界にも1人、期待の王子がいる。将来の競輪界、自転車競技を背負って立つであろう、北津留翼(22=福岡)がその人。輪界の“ハニカミ王子”の動向から目が離せない。
実績は申し分ない。03年には世界ジュニア選手権でスプリント、ケイリンの2冠を達成。昨年12月のアジア大会ではスプリントで金メダルを獲得した。来年の北京五輪、続くロンドン五輪でも日本の中心選手としての活躍が期待されている。最近では本業の競輪での成績も急上昇。最高クラスのG1の常連となり、決勝シートも獲得した。今がまさに伸び盛りだ。
いつも北津留の周囲には笑顔がある。殺ばつとした空気が漂う、厳しい勝負の世界に身を置きながら「僕は自転車が好きなんで」と心から自転車に乗れる喜びを感じ、レースを楽しんでいる。それが先輩選手や、マスコミからもマスコット的存在として愛されている所以だ。北津留がこのまま成長してくれれば…。停滞する競輪界のムードをガラリと変えてくれるだけの存在感を持っている。
福岡県出身の競輪選手と言えば、日刊スポーツ評論家の中野浩一氏、昨年末に電撃引退した吉岡稔真氏の名前がすぐに挙がる。競輪は福岡県の小倉で誕生した歴史があり、福岡出身の選手は、競輪界をリードしていく宿命を背負っているのかもしれない。中野氏も「オレがデビューしてから15年後に吉岡が出てきた。それからまた15年後に北津留がデビューした。彼には後継者となる資格と素質がある。若いうちにタイトルを取って欲しい」とエールを惜しまない。
すべてのスター性を備えている北津留だが、独身の女性ファンをつかむ意味ではウイークポイントが1つだけある。それは「早く生活を落ち着けてたかった」と、すでに結婚して2人の子供が…。
August 2, 2007 05:31 PM 投稿者:川尻将志
