2006年04月22日
名古屋MF本田が19歳と同居中…!?:北村泰彦
2年目を迎えた名古屋MF本田圭佑(19)が好調だ。15日新潟戦でプロ入り初の公式戦2試合連続得点を記録するなど「2年目のジンクス」もどこ吹く風だ。実は今季から選手寮を離れ、独立した。19歳と言えば遊びたい盛りの年頃。中には私生活の乱れから不振に陥る選手もいる。でも、本田はひと味違う。自らを厳しく律するため、ある試みを始めたのだ。
今季のチーム始動前の1月のことだった。練習場を訪れた本田は1人の若者を伴っていた。「またちょくちょく来ると思うんで、お願いします」。そう本田から紹介されたのは、山崎純君。本田と同じ19歳だ。記者が「よろしくね」と名刺を渡すと「まだ名刺持ってなくて。肩書きもまだ…」と恐縮しながら自己紹介してくれた。今季から本田と同居し、個人マネジャーとして食事など生活面を管理するのだという。プロモート色が強い日本の「マネジャー」とは趣を異にするが、欧州サッカー界では同種の例は珍しくないらしい。
2人の出会いは昨年7月。山崎君はまだ京都の大学に通う1年生だった。「面白くなかったんですよ。皆、飲み会とか遊ぶことばかり。俺、何しに来たんやろって…」。学生生活の現実に絶望していた矢先、共通の知人を介して本田と食事する機会を得た。最初は「うわ、本田や…という感じ」。新人ながら大活躍するプロ選手を前に腰が引けたが、サッカー談義を熱く交わすうちに本田の虜になった。「同い年でこんな意識高いヤツおるんやと。衝撃でしたね」。当時からマネジャーの存在を求めていた本田と、サッカー界で就職する夢を抱いていた山崎君の思いは一致した。大学中退を反対する山崎君の両親を、本田はまた熱い口調で説得。契約を結んだ上で「二人三脚」の挑戦が始まった。
新生活から4カ月。本田に聞くと、料理の腕前は「いけますよ」と言う。2人で議論しながら栄養バランスに気を使う。毎日のメニューはパソコンで管理している。「ビタミンをどうとるか。それが難しいんですよね」と本田。3月某日の練習試合後には、持参したおにぎりとオレンジをほお張る姿があった。準備したのは、もちろん山崎君。その頃にはもう名刺ができていた。肩書きは「専属ライフマネジャー」とあった。
微笑ましくも頼もしい19歳コンビは着実に歩を進めている。2人が笑ってシーズン終了を迎えられますように。そう願わずにいられない。
April 22, 2006 10:31 AM 投稿者:北村泰彦
