2006年11月17日
追い込まれた競輪・加藤に爆発の予感:村上正洋
1着賞金1億円。今年もKEIRINグランプリ(GP)が12月30日、東京都京王閣競輪場で行われる。出場選手は今年のG1ウィナーに加えて、獲得賞金ランク上位者の計9人。
昨年12月、G1全日本選抜競輪で初タイトル、その勢いでGPも制して賞金王と一躍シンデレラボーイとなった加藤慎平(28=岐阜)が、今年はまだGP出場権を手にしていない。加藤は先日のG2「ふるさとダービー防府」に参加。G2のため優勝してもGP出場へは直結しないが、V賞金1400万円は賞金上積みに重要な一戦だった。ところが、賞金争いのライバル、手島慶介が優勝したことで、賞金でのGP出場は絶望的。GPへは残るG1全日本選抜での優勝しかない窮地に追い込まれた。
加藤が一気にまくしたてる。「今はすがすがしい気分ですよ。チマチマ賞金のことが気になっていたころはホントに苦しかったけど、本来、オレのスタイルじゃない。賞金で出る人は1年を安定して成績をまとめていける人。オレは爆発力の勢いでここまできたから、逆に開き直っていける。去年の賞金王としてGPに乗らなきゃとずっとプレッシャーになっていたけど、今、この状況に置かれて去年とまったく同じ気持ちになった。去年も11月の時点でGPの権利もなかったから。悔しいけど、去年がフロックだったと考えたら楽になりました」。
日ごろからGP出場への意欲を聞いていただけに、さわやかな表情は意外だった。最後に加藤が言った。「でも、何の根拠もないけど、12月30日、京王閣にいるような気がするんですよね」。
これまで新人王戦での優勝など、一発勝負に無類の強さを発揮してきた加藤だ。あながち強がりでもない。
November 17, 2006 01:36 PM 投稿者:村上正洋
