2006年06月10日
競輪界のホープ吉田、募金活動への思い:村上正洋
自分も一児の父として黙っていられなかった。愛知競輪界のホープ吉田敏洋(27)が訴える。「ボクもできることはしたいし、先輩たちに掛け合って選手会のみんなにも協力してもらいたい」。吉田が熱く話すのは、すでに各種メディアでも取り上げられている春日井市の山下努さん(41)の長女、みらいちゃんのことだ。
みらいちゃんは今年3月6日に生まれ、生後2日目で排便ができないという異常が見つかった。全結腸で神経節細胞がない難病「全結腸型ヒルシュスプルング病」で、治療には全結腸の移植しかないという。日本では15歳未満の臓器移植は認められておらず、海外で手術するほかはない。米国フロリダ州マイアミ大ジャクソン病院での手術を予定しているが、渡航費用や手術費、現地滞在費などで1億2500万円の資金を要する。現在、集まった募金は4866万余円(8日現在)。「山下みらいちゃんをすくう会」事務局は「みらいちゃんの体力がある間に手術が必要です」と話す。
吉田が立ち上がったのは「ボクを熱心に応援してくれている人が『すくう会』の活動もしていた」とファンに啓発されての行動だ。選手間でカンパを募るほか、25日には記念競輪(G3)の準決勝戦が行われる豊橋競輪場で一丸安貴(34)とともにファンへ募金を呼びかける。また、7月27日に一宮競輪場で実施されるファン感謝イベント「わんぱくカーニバル」の中でも競輪グッズのチャリティーオークションの売り上げを募金に充当する予定だ。
吉田は「プロ野球、Jリーグに比べて競輪選手の認知度は高くない。ボクらの活動で競輪にも目が向けば」と善行がもたらす効果も期待する。レジャーの多様化もあって競輪を取り巻く環境は厳しい。しかし、こんな熱い思いを持つ選手がいることを知ってもらいたい。
◆山下みらいちゃんをすくう会問い合わせ先 電話0568・92・2266
◆公式ホームページ(http://homepage2.nifty.com/miraichan/)
June 10, 2006 10:56 AM 投稿者:村上正洋
