2007年11月29日忌まわしいカンザスシティーの思い出
今季まで日本ハムを率いていたヒルマン前監督が、来季カンザスシティー・ロイヤルズの指揮を執る。球団本拠地のカンザスシティーに、記者は1度だけ、訪れたことがある。1泊しただけなので、街の印象はほとんど記憶にないが、忌まわしい思い出だけは脳裏に刻まれている。
そもそも行く予定ではなかった。98年、NFLプレーオフの取材をしていた。ピッツバーグから違う都市へ移動しようとしたが、雪のため飛行機がキャンセルに。テレビ観戦するために選ばざるを得なかったのが、カンザスシティーだった。
ホテルで観戦し、夕食を取るため外へ出た。他社の先輩記者のなじみの日本料理店に向かった。しかし休日。米国駐在時は各地の日本食を食べ歩くのが好きで、本の出版まで考えていた記者にとってはまさに痛恨の極み。泣く泣く断念したことを覚えている。変わりに何を食べたかは、一切記憶にないが…。
まあ、そこまでは良かった。翌日、タクシーで空港に向かったときだった。料金を払い、飛行機に乗り込み、西の街に移動した。ホテルにチェックインし、ある不安に駆られた。かばんの中を見る。ない。荷物を全部出して、見る。やっぱりない。出張旅費にと封筒に入れていた500ドル(約5万4500円)が消えていた。思い起こす。そうだ。タクシーを降りる際、かばんを落とし、荷物が散乱していた。あのときだと思ったが、移動してしまった今、どうすることもできない。どこへ行ってしまったのだろう、あの100ドルたち。拾った方、ラッキーでしたね。
個人的にはそんな苦い思い出しかない街だが、野球は別。ヒルマンさん、健闘をお祈りしてます。