2007年9月12日運は「持ってくる」ものなのかも
99年途中から02年まで、記者はコンサドーレ札幌の担当をしていた。00年に北海高から入団したのが山瀬功治、翌年は東北高から今野泰幸が入ってきた。当然、ともにルーキー時代から知っている。現在、日本代表で活躍する2人だが、今思い返してみると、将来は大きくなるんだろうなと思わせてくれる選手だった。
2人とも、決して鳴り物入りで入ったわけではない。山瀬は北海道内ではある程度、名前を知られてはいたが、全国的に有名ではなかった。今野もJFLチームに行く予定だったところ、練習をみた当時の岡田監督の目に留まり、入団した経緯がある。そんな2人に輝かしい未来を感じさせたのは、1つにデビュー戦の強烈さがあったからだ。
山瀬は00年5月の湘南戦でデビューし、延長戦でVゴールを決めた。今野も入団年の4月、東京V戦にボランチで出場。今同様の激しい当たりで相手の攻撃の芽を摘み、2-0の快勝をもたらしている。2人とも、最高の形でプロ生活をスタートさせている。
昨季まで日本ハムに所属した新庄氏は「持っている」という言葉をよく使っていた。この2人も「持っていた」といえるだろう。実力はありながらチャンスに恵まれず、陽の目を見ない選手もいる。本人の競技に対する取り組みの甘さから、消えていく選手もいる。ただこの2人は、与えられた機会をしっかりものにし、飛躍していく機会を得た。
何より、そこで浮かれるようなことはなかった。日々、だれよりも一生懸命汗を流し、真剣な表情で練習していた姿は思い出される。そして今、画面を通して見ても、その当時の気持ちのまま、サッカーに取り組んでいるのが伝わってくる。新庄氏も同様で、普段のイメージとは違い、真剣なまなざしで練習している姿が印象に残っている。彼らに共通しているのは運を「持っている」だけではなくて、「持ってくる」ための頑張りがあるからなのだろうなと思う。