2007年7月19日思い出を大切に
7月16日から19日、高校野球の南北海道大会を取材した。ここ数年、高校野球を取材する機会がなかったので新鮮な気持ちで原稿を書いた。
3年生にとっては最後の夏。負けたチームの控室は当然、涙につつまれる。質問に気丈に答えている選手でも、3年間を思い出すのか、やっぱり途中で涙があふれてくる。記者はサッカーをしていたが、最後は不本意な終わり方をし、涙など無縁だっただけに、うらやましく思ったりもする。
そんなグラウンドでの戦いとは別に、気になる出来事があった。ある学校の全校応援でのこと。その試合は1点を争う好ゲームで、応援席のボルテージは互いに上がりっぱなしだった。そんな中、応援席の最前列に、何が不満なのか、ちっとも応援しない生徒を見かけた。周囲が声をからしている中、1人ポケットに手を入れ、しゃがみこんだり、メールを見たり。その姿があまりに異質で、気になって仕方なかった。
別に偉そうなことを言うつもりはない。記者も高校時代に全校応援はあったが、夏のバーゲンに行ったりして、ほとんど参加していない。「きちんと応援しないと」なんて言える立場じゃない。ただ応援する気がないなら、もっと目立たない場所に行けばいいのにと思っただけ。そんな態度の生徒が最前列にいたら、全体の士気が上がらないだろうなと思ってしまった。
37歳になった今、応援席を見て思うのは、自分も参加していれば良かったなということ。みんなで喜び合って、悔しがるのって、ずっと思い出に残るものだから。あの生徒はどう思ってあんな態度をとっていたのかは分からない。もし声を張り上げたり、一喜一憂することが恥ずかしい、格好悪いと思ってたのなら、それはまったく逆。1人浮いてる姿は、だれよりも格好悪かった。記者と一緒で、思い出を1つ損したね、彼は。