2007年2月18日今の子どもたちがうらやましい
いい時代だなと思う。自分にとってではない。子どもたちにとってだ。東京にある「キッザニア」に行ったとき、そう感じた。
この施設をご存じだろうか。簡単に言えば、子どもたちの「職業体験所」。場内に入ると、病院、警察署、飲食店、会社などがずらりと並ぶ。子どもは自分のやりたい職に就き、働く。ピザを作ったり、宅配便の衣装に身をつつみ荷物を運んだり、アナウンサーになったり…。そして給料をもらい、買い物したり、飲食したりする。インターネットなどで予約しようにも、週末はいつもいっぱい。東京の超人気スポットになっている。
6歳の娘をつれ、すでに4回足を運んだ。子どもが楽しむのはもちろん、親も見てるだけで楽しい。ラジオのDJに挑戦したときは「うまくできるだろうか」とこっちの方がドキドキしたり。店舗の外で見ながら(大人は子どもの自立を促すため入れない)「うらやましいな」と思った。
30年前、記者が子どものころはテレビゲームもない時代。野球版で剛速球を投げるのが、最高のハイテクと思っていた。遊びといえば近所を走り回ったりするくらい。それはそれで楽しかったのだが、遊びの幅は限られていた。今はいろんな遊びがある。それを問題視する向きもあるだろうが、選択肢が多い方が、楽しいに決まってる。
遊びだけじゃない。食べ物もそうだろう。子どものころ、外出したときの一番の楽しみは、デパートのファミリーレストランで食事することだった。食券の半券をそばに待っているとき、何ともわくわくした。今は違う。普通に子どもがカルボナーラなんて頼んじゃったりする。そんな料理を知ったのは、高校生になってからだった気がする。ビフテキなんて言葉、今の子は知らないだろうな。イタリアンが大好きな娘を見てると、やっぱり楽しそうと思った。