2007年2月 4日ふけ顔も年相応に
上には上がいるものだ。テレビに映るある女性に、記者の目はくぎ付けになった。「これは負けた」と。
16歳のとき、1人で買い物に出掛けた日のことだ。TシャツにジーンズというTUBEな気分で、服を見ていた。「今日はお仕事お休みですか」。店員さんにそう声を掛けられ「高校生です」と答えると、飛び上がって驚かれた。実年齢と見た目のギャップには、自信を持っていた。
米国駐在時の出来事が、思いをより強いものにした。27歳のとき、休暇を利用し、妻、遊びに来ていた弟、その友人の4人で、ニューオリンズを旅行した。夕食後、バーボンストリートのジャズバーに入った。入場の際、入り口のおじさんにIDの提出を求められた。3人は免許などを見せ、入店と飲酒を許可された。最後に控えていた記者が免許を取り出そうとすると「あんたはいらんから」と突っ込まれた。冗談は辞めろと言わんばかりに。世界にも通用するふけ顔を自覚した。
若いころは「年を取ったら若く見られるようになる」と言われてきた。確かに実年齢とのギャップは、30歳を過ぎて詰まった。顔は年相応になってきたと思う。が、その分、頭髪が薄くなるなどし、やっぱり見た目年齢も上がった。もうすぐ37歳。40代には見られないよう、服装などに気を使って、差を埋めているのが現状だ。
だが世界は広かった。お騒がせ女「アニータ」を見て、そう思った。てっきり40代後半くらいだと思っていた。それが34歳、何と年下だった。もし会話する機会があっても、恐縮しそうだ。「アニータさん、ご機嫌いかがでしょうか」という感じになるだろうな。ニューオリンズのおじさんが会ったらこれくらいは言うだろう。「彼女は君の母親かい」と。